▲ 業績目標と数値目標 | 人事コンサルタントのブログ

▲ 業績目標と数値目標

 HPの「部門目標と個人目標の関係 」の「目標の体系図」に、数値を割り振った場合は業績目標に、手段を割り振った場合は遂行目標になるとあります。しかしながら、業績目標であっても、定量的な目標と定性的な目標がありますので、一概に「数値の場合は業績目標」と言えないように考えますが、どのように考えればよろしいでしょうか。


 確かに、 業績目標において、定量(数値)目標になることもあれば、定性目標になることもあります。 遂行目標についても、定量(数値)目標になることもあれば、定性目標になることもあります。 したがって、数値目標=業績目標ということではありません。(ご指摘の通りです)


1.業績目標

 ・ 到達基準であり、結果を示す目標になる。
 ・ 実行内容ではなく、実行した結果を示す目標になる。


2.遂行目標

 ・ 遂行基準であり、実行内容を示す目標になる。

 ・ 実行内容を「いつまでに~~を、この水準で完了する」というような目標になる。


3.定量目標

 ・ 達成水準が数値化された目標であり、客観的に判定することが出来る目標。


4.定性目標

 ・ 達成水準を「どのような状態になった時に、達成されたのか」を質的に表現した目標。

ホームページの記載についてですが、

 部門目標と個人目標(ブレークダウン)の説明をしている内容ですが、 基本的に部門目標は業績目標であるという考えです。
営業なら売上や粗利、製造なら生産性や不良率の低減、人事なら「新人事制度の導入」という遂行目標ではなく、そのような方策によって、例えば、労働生産性の向上 というような業績目標を想定しています。


 したがって、部門目標は数値になっているなっていないに拘わらず(実際には数値になると思いますが)業績目標であり それを数値の形でブレークダウンした目標は業績目標、 その数値を達成するための手段の形でブレークダウンした目標は遂行目標になると説明しています。


 数値目標だから業績目標ということではありません。部門目標は業績目標を設定するべきであり、それをブレークダウンした場合、
・ そのまま数値を分割した場合は業績目標
・ 手段方法まで分解した場合は遂行目標
 という意味です。


 また、これはご質問とは関係ありませんが、 すべてとはいえませんが、業績目標(結果を示す目標)はやはり数値目標にすべきですし 遂行目標(実行内容を示す目標)はムリに数値にしないほうがいいです。

 ムリに数値目標にすると、
・ 数値化しやすい目標ばかり設定され、数値化しにくい重要な目標が欠落する。
・ 数値化するために、内容や効果よりも単純な回数や件数を目標にしてしまう。

という問題が出てきます。