「戦略ナビゲーション」 | 人事コンサルタントのブログ

「戦略ナビゲーション」

◆ 企業変革がうまくいかないケースを分析すると、その企業の経営スタイルほ次の3つにあてはまる。

企業変革に失敗する3つのパターン
1 特攻隊型
 客観的な理由づけを行わず、経営者が思いつきのアイデアを実行する。
2 組織分裂型
 戦略シナリオの意思決定は行うが、現場の抵抗により実施にまで至らない。
3 優柔不断型
 経営陣、スタッフの頭は良いが、具体的な経営課題に直面した途端、決断を先迭りする。

◆ 企業変革を行うには、トップの意図を現場へ確実に落とし込み、成果が現実化するまで組織をりードする機能が必要である。
これが「戦略ナピゲーション」であり、それを実行するのが「ナピゲー
ター」で、「プランニング」「コミュニケーション」「ドライプ」の3つの役割を担う。

◆ この3つの役割をナピゲーターが遂行するためには、「フォーカス(選択と集中)」「ロジック(論理的思考)」「リータ`-シップ(イニシアティプ)」の基木技術と、「理由づけ」「共感」「柔軟性」の応用技術が必要になる。

◆ 基本技術は、「知的論理性」に基づくもので、「IQ(知能指数)型技術」と呼べるものである。変革を行う上で文字通り基本となるものだが、これだけでは、いざ改革を進めようとすると、社内には必ず改革に対する抵抗が生じる。
それは、「人は自分から”変わる”はよしとするが、人に”変えられる”ことは嫌う」からだ。すなわち、人は論理だけでは納得できないのである。

◆ こうした「IQ型技術」の不備を補うのが「EQ型(心の知性指数)技術」である応用技術で、この両者を合わせて実践することにより、変革は成功を収めることができる。



著者: 舟崎 隆之
タイトル: 戦略ナビゲーション―変革実行の技術