● 経理課長の目標 | 人事コンサルタントのブログ

● 経理課長の目標

 外資系の会社で、経理部の財務を担当している課長職です。 目標管理の期待できる成果を表したいのですが、どのように表せば良いのでしょうか? 合理化とか、効率化とか、何%削減とは表示できるのですが、他の数値化、または、うまい表現はないでしょうか?(S課長)

 目標管理にも色々あるのですが、外資系ということで、多分、評価連動型の目標管理だと思います。 その場合の考え方は次の通りです。

 目標というと、何か特別のこととか、通常業務以外の別の課題という風にイメージする場合もありますが、そうではありません。 本来やるべき業務内容とそのゴールを明確にして、管理していこうということです。 本来やるべき仕事には、「役割」と「課題」があります。ですから、この役割と課題を事前に明確にすることが必要です。

 それぞれの部署・部門には固有の役割があり、部門長(部長や課長)はもちろん、担当者もその役割を分担して全うする責任と義務がありあます。 その役割分担(または課題)を明確にしゴールを設定したものが目標となります。

設定の仕方は

1 役割な何か(実際にどのようなことを行っているのか)を書き出す。(複数)
2 その役割を果たした場合どのような成果が出るか、その成果を特定する。
  (その仕事をうまく行ったら、会社にどのような貢献ができるのか)
3 その成果の測定指標の選定を行う。
4 経営目標や上位目標の達成に貢献できる水準を設定する。

です。ご自分の職務内容で行ってみてください。

 他社の例で、経理部門としての成果目標項目の例は下記の通りです。
資本利益率、投資利益率、固定資産回転率、当座比率、流動比率、
月次決算所要時間、連結決算所要時日数、現金回収率、
請求書発行業務時間、支払いミス件数、修正伝票件数、処理リードタイム、など

 なお、立場によっては 「いつまでに○○を~~の水準で完了する」「○○の導入をする(導入とは~~の状態になっていることを言う)」 という風な、遂行目標を設定したほうが、現実的な場合もあります。

以上、参考にしてください。


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著者: 金津 健治
タイトル: 管理職のための目標管理入門―ケースで学ぶ部下指導のポイント