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水辺の生物

料理人の私が飲食の世界に興味を持ってから今日まで見てきた「水」に関わる世界、その水辺に生息する生物たちの環境や生き様を書き記していきます。

過酷な内容のものも多く、不適切な表現が含まれる場合もありますのでご了承の上ご覧ください。

*本文には一部不適切な文章が含まれている可能性がございます、ご理解の上ご覧になってください。




「アタリ」といえば何かうれしいような感じがするのが一般的でございます。アタリという言葉に

特別な感情を誰もが持っています、それがうれしいかどうかは別として。



先日アタってしまいました、日本料理屋でお土産に頼んだ鯖寿司がアタリの原因ではなかったかと

思うのですが他にも鱈白子の醤油焼やファクトになりそうなものは食べていたのですが...。

二人で同じものを食べて二人ともですからかなり可能性は高いのでございます。



料理人としての私は食中毒を防止する為に必死になっておりました、食材や調理器具に自分の体調

や周辺環境の衛生管理。当たり前の事でございますが絶対などない相対な世の中で100%のクオリ

ティを皆様に提供するのは必死でございます。



しかしながら料理研究家としての私はこの事に割と理解のある人でした、「まぁナマモノ食べたん

だから仕方ない」といった具合に実質アタリという被害が出ても苦しんだ後は笑いで済ませれるタ

イプです。

しかし保健所がうるさい事を言いますので当然尊守しなければいけないのですが100%守っている

店ばかりでもありません。



日本の焼肉屋から生レバーが消えて早一年ほど経つのですがあれは一部のずさんなお店のせいであ

り牛のレバーが毒性や中毒性のある菌や寄生虫を持っていたわけではないのです、ある店の雑な仕

事が引き起こした事件でそれに対し一切どこでも生レバーを食してはいけないという法律を作って

しまうのは横暴でございます。禁止された翌日の牛のレバーは前日と衛生的にどう違うのでしょう

か?ただ生で食べてはいけなくなったと人々に不思議な感じと不満だけを残してメニューから姿を

消しました。もし帰って来たなら思い切り抱きしめてやりたいと思われている方は少なくないと思

います。



今日食べて即死に至ると言われている食品はございません、ただじわじわと体を蝕んでいくものは

あります。度を過ぎればどんなものも毒になってしまいます。薬品もこの類いではないでしょ

うか?かつて日本でマジックマッシュルームが法に触れなかった頃何度か誤食しましたがやはりあ

れも量を間違えれば死ぬと思った事があります、ちょっぴりアタっているからよいのです。

河豚毒のテトロドトキシンもマジックマッシュルームと同じく神経毒でゆるやかに呼吸をとめてい

きます。歴史でいうと食べる事を禁じていた河豚が食べれるようになったのは明治15年よりも後

の事でございます。山口県の料理人たちが切磋琢磨し技の粋を見せ日本の高級料理となりましたが

平成となった今もなお中毒事件が後を絶ちません。

「河豚は食いたし命は惜しし」...。これはかなりの中毒者が詠ったものだと私思います、命をかけ

てまでハイを味わいたいジャンキーの胸の内が趣深く伝わってまいります。




結局のところ人様が食べているものなど国や役人にとって何でも関係ないのです、ただ後でトラブ

ルにならない為に雁字搦めの法を作っているだけなのです。

何を食べるかというのは人間ある一定の歳になりその条件下になれば自分で決定しなければならな

くなります、それはなんと言い逃れても自分の執った選択や行動の責任であり結果なのです。毎日

油くどい物ばかり食べていればコレステロールもあがります、舌の上に残るバターのしっとりとし

た味わいや動物肉の肉汁や脂のうまみが口の中でひろがり舞っている間にゆるやかにあなたに死が

近づきます。だからといって健康食や野菜に逃げる必要などございません、自分の責任で自分の健

康や死を管理すればよいのでございますから。

この店は古い物出しそうだとか衛生管理悪そうだとか見抜く力が必要でございます、これはジャン

グルや極地でサバイバルする事と似ております。ジャングルでは有毒な植物もございますし自分を

襲ってくる生物もおりますし更には毎日食料を確保できるかどうかわからないのです、まさに毎日

が極限状態でございます。自分一人だけでなく愛する者も守らなくてはならなければ更に困難な状

況となります。

ここで不肖私が皆様に申し上げたいのは

皆様はこれくらい生命をかけて食を求めているでしょうか?

後から文句を言っても何も帰ってはまいりません。

おおごとのよう様に語っておりますが実際はフィールドがジャングルでないだけなのでございま

す、但し考えようによってはジャングルより状況は悪いのかもしれません。ネット環境のどれが正

解なのか選択するのも困難な情報量や家畜特有の疾病や輸入食品問題に様々な環境汚染に依る安全

性、それらを理解した経営者や料理人が作る食品のコスト。

現実難しい都会でのサバイバルですが皆様落胆せず頑張って生き延びてください、これを極めると

少なくとも自己管理能力は上がるはずです運悪く食中毒になっても他人や政府のせいにするという

ような気分の悪い思いはしなくなれます。






その瞬間から食べれなくなり捨てるのだと言っていた人がいました。

賞味期限が切れて一秒後のものは一分前のそれと何が違うのでしょう?

法は定められ我々を守っていますが「勿体ない」という気持ちを与えます、「勿体ない」と思った

ばかりにアタリを引いてしまったりアタリを作ってしまうという矛盾のなかで我々はサバイブしな

ければいけないのです。