ブログネタ:〇〇の秋といえば、なにを思い浮かべる?【神戸牛肩ロースすき焼肉プレゼント】
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私は食欲の秋 派!
御庭番のねこちゃんに呼ばれて、柿の取り入れに赴いた。
梯子にのぼって枝を切るのはしばとらの仕事だ。
鈴なりに柿の実った枝をほぼ切り落として下向けにぶら下がらせて、そこから柿の実をチョキンチョキンとT字にちっちゃな枝を残して切り取って下にいる御庭番ちゃんにぽとん ぽとん 。
そしてすっかり軽くなった枝を最後まで切り落として上と下とで支えてそろっと手渡しておろす。
欲どおしく来年実る枝を残し、高さを抑え、取り入れを終えると、薪然とした枝の山と柿の実の山。
ざっと勘定してみると500!もなっていたらしい。
ぽとんと落として受け取り損ねた壊れた柿から出た汁ときたらなんだか濃度があって甘そうだ。
ああ食べたいでもまだ食べられない・・・
この庭の柿は渋柿だからだ。
おかあちゃんが一番下の娘がお土産に持ち帰った大きな立派な樽抜柿を食べたあと、その一粒の種から育てた柿の木が今やこうして実をつけているのだ。
ため息が出る。これを干し柿にするんだ。そして樽抜柿にもするんだ。
これが甘柿だったらなあ。すぐにも食べられるのに・・・
だけど500もの柿ともなると、甘柿だってそのままでは置けないのさ。ときどきかじりながらってのはできるけど、甘柿の干し柿にでもしなければ持たない。
どうせ干し柿にするんなら、いずれ甘くなって食べる時を期待して、食欲に突き動かされて剥いて剥い剥いて剥いて干して干して干して干すのがいい。
甘柿を剥いてかじって満足してしまって、干すのが遅れれば、干すより先に熟柿に追いかけられて否応なく食べなければならなくなるんだから。
渋が抜けてほんのり粉のふいた、こっくり甘くなったのを食べる時を期待して、ああそうなったら思いっきりかじろうぞ、お節のおなますにも入れようぞと楽しい計画を胸に剥いて剥い剥いて剥いて干して干して干して干すのがいいんだ。


