電気つけたまま眠れる? ブログネタ:電気つけたまま眠れる? 参加中
知り合いが引っ越す事になった。
借りていた部屋を片付けるのを手伝った。
そこそこの掃除をしたり、荷物をまとめたりの手伝いは同居人がした。
荷物を移すために車に積み込んだり、次の部屋にどかどかとそのまま車から押し込んだりは持ち主である知り合いがした。

わずかな冷蔵庫の中身は、保温ボックスに詰めて移動した。

冷凍庫のアイスたちは、同居人のお腹にちゃくちゃくと収まった。

あたしの仕事は、そんな作業の合い間のちょっと人がいなくなった隙にちょろちょろとお出ましになるやつら、艶々てらてらと脂ぎって光る黒くて走るのが結構速いやつらを片付ける事だ。

作業中にちょくっとちょろっとかさっと気配がすると、ささーっと潮の引くように・・・同居人は後ずさりして入り口から出て行ってしまう。

退治ておくと、同居人がびびりながら割り箸でもってお手手を繋いで、ゴミ袋にお入りになってもらう。

さてとこの引越し作業中にあたしは、4匹のおひげの長い黒いのを退治した。



この部屋はあいつらがやってくるまでは、快適だったのだ。
知り合いの足はあたしのところに通ってくるのをちょっと減らしてしまうぐらいだったし、同居人もしょっちゅう訪ねていって、時間制の10円ガスコンロで何品作れるかに挑戦したりしていたのだ。

ところがある晩のこと、電気を消してしか眠れないと言っていた知り合いがもちろん電気を消して眠っていたとき、不穏な物音でぼんやりと目を覚ましてしまった。

目が覚めたことだし、のども乾いたことだしと、冷蔵庫を開けたところ、その明かりにかさかさと走り回る音がした。

飛び上がって電気をつけて、ダニ退治のスプレー(しかなかったらしい)をへっぴり腰でかけまくって1匹を退治たらしい。

それからは、とても電気なんか消せなかったという。



電気なんかつけて眠れるもんかと言っていた知り合いは、眠れようが眠れなかろうが、ちょっとだけでもつけて寝る派の同居人を笑えなくなってしまった。

同居人の言い分はこうだ。

目が覚めたとき視界が暗くて、ベッドから足を下ろすところに何が有るかわからない状態でなんか眠れない。(猫がげろはいてるかもしれない。いや猫そのものが爆睡してるかもしれない。それに窓の隙間から覗いてた小さな生き物をお陀仏させてそのへんに転がしてあるかもしれない。)

知り合いは、新しい部屋へ黒ちゃんたちをお招きしない事だけに集中して引越しを終え、今のところはまた真っ暗で寝る派にもどっているようだ。