更新前に、試験が可能かどうか、更新をせずに捨てる品目を決めるときちょこっと意見をきかれたことがあったのよね。


試験は設備が無いから無理だったわけで、試験室に聞くもなにも一度たりともあったためしのない設備で、買い入れるつもりのない設備だったわけで、その意味では聞かれる意味もなにもない。

試験をせずに出せないなら更新しても売ることはできませんよ。試験はできませんから。

と答えていたわけですよ。いちいち検討する余地無し。あれば便利な設備というのでなく、根本的にそれ無しにはできない設備がその新しく要求されてきている試験については無い。

で、その後、許可を大幅に捨てました。

そういう経緯だったから、できないものは捨てたと思っていたわけです。


ところがさにあらず、他所から来た試験表を信頼できるように約束を取り交わすというか、とにかくうちでできなくても取り扱う手立てはあったらしい。

初耳!


会議のたびに、勉強会の度に、そのお話の大部分は、我社では全く扱っていないものに関する、これからこのように変わっていくことが業界では問題にされているという話。

それ問題にしてるのはそれを扱ってるとこですから。あたしたちこんりんざい関係ありませんから。

あたしたちそれなりに真剣に聞いてます。


答える必要の無い事を求めておいて、答が「できない」であることを、「やる気が無い」ように思ってませんか?

いや、無いのは「やる気」でなく「設備」と「やる必要」です。


標定済み滴定試薬を買うと、使用量が少ないためにほとんど期限切れになって捨てざるを得ないから、設備がある限りできる標定はしてます。

保存の期間と使う時期と量を考えて一気に調製して、最小回で決めて・・・小手先使ってます。

規格はずれな数字の成績のついた原料を他所の人が大丈夫だと言ってるからこれでいいと受け入れた原料でも、規格に適った成績が出たときはるんるんと合格を出さないで、「その合格ほんとに大丈夫だろうか?」と元データの確認をとって、(ええできないと言われ続けたけど確認をとりました)再試験のお願いをして、うちでの結果とつき合わせて、うちでも試験も何度も重ねて、試験成績にはうちの規格にはぎりぎり規格はずれな成績の付いた原料ですけど、「本当は」ちゃんと規格に適っていますと自信をもって合格をつけましたとも。


必要なら買ってくださいって表向きなことだけ聞かされながら、試験を行う場所として適正な温度を保つためのエアコンがだめになっても、何時壊れるかわからないセコハンが入るし、温度があがれば分離してだめにしかねない中間製品の保存場所のエアコンが壊れたときも、温度管理がされないままでおかれたり・・・

目を剥く事実が増えてきた昨今、旧に変わらず試験室は爪に火をともしながらきちんとした試験に取り組んできたんです。

だというのに、物言わぬ製品にはエアコンを入れてやらず、事務所のエアコンが壊れたときは即座に、最新の高いのを入れて・・・

いったい品質重視ってどのへんのことですか?

他所が規格外れの成績でも大丈夫だよといってるんだから、たいしたもんじゃないから、自社の規格に拘るな!?

いえ規格は規格ですから、試験で規格に適ったと確認しないでは書類は絶対作りません。


もしかして試験室のやる気と熱意って、仮想架空の設備で、試薬を使わず、紙の上に合格の判を、責任者の「言わず求め」に応じて押すことへのやる気と熱意のことですか?

ところがどっこい、試験室に居るのは猫と犬ですから、そんな気も意も持ってやしないのよ。