ブログネタ:プライスレスな海外旅行の思い出
参加中
小柴胡湯下さい。
風邪をこじらせましたか?
いいえ船酔いです。
(えっ? 怪訝 怪訝・・・)
船酔いなら酔い止めが・・・
酔い止めならあります。でも小柴胡湯が欲しいんですっ。
そういえば、去年の暮れ、庭番づとめの妹とこっそり潜入した旅
のこと、レポートもいい加減に放っておいた船旅は、船長さんもびっくりなまれにもまれな荒波で、
おっとうが真っ先に船酔いでよれよれになり、知り合いが2番手で船酔いになり、猫として情けなくもあたしまで船酔いになり・・・
チーム船酔いっ! えろえろ~・・・だった。
優しい船医さんに打ってもらった注射一本で、吐き気は収まってしまうものの、食べ物を前にすると、ああ・・・もうだめ・・・な気分。
知り合いは、往生際の悪い事に、それでも読書などしようとして・・・くらくらしている。
あたしは、年賀状に梅の足型を押そうとして・・・へろへろしている。
同居人は、夜食に果敢にチャレンジしながら、泣きの涙で諦めている。
そんな閉じ込められた船上生活で面白いものをみた。
ベッドにでれでれぐにゃぐにゃと横たわっていた同居人が、3包きりしかなくて誰も手をだせなかった小柴胡湯に手をのばし、
「これ・・・飲んでいいかな・・・」
飼い猫がいのあるあたしも、友達がいのある知り合いも、そろってうんうんと頷くところで、同居人はそれを飲んだ。
わずか数分して、同居人のどんよりした顔にさあっと生気がもどってきたかと思うと、にんまり嬉しそうな顔になって、彼女は言った。
「さ、なんかご馳走食ってくるべ!」
この変わり身の早さ、いや、この効き目の速さが漢方薬だぜ! この心地よい効き目が漢方薬だぜ!
これを見ていた知り合いらは、上陸の折にはさっそく薬局で小柴胡湯を買い、先を争ってのみましたとさ。
(冒頭は薬局でのやりとり)
ええっと海外旅行だったっけね・・・
いやはや、ちょこっと海外にでんしてたときには、3包きりの小柴胡湯は遠慮の塊のまま、
「チーム船酔いよれよれで台湾を行く」ってとこだったわけで、
チーム船酔い!チームワークはプライスレス! だったのさ・・・
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