206.2℃だ・・・   規格は207℃から210℃です・・・



もともと原料として入ってきたそれは、試験成績によると融点が206.5℃のものでした。


うちでの規格は207℃から210℃ですが、原料メーカーの規格は205℃から210℃でして、ですから融点207より上のロットのを買って欲しいと伝えてありました。


207℃より上というものの、本当にぎりぎりのラインはというと、206.6℃でいいわけです。


試験成績で206.6℃なら、生データの平均で206.55・・・これを丸めると207になるから悲しいほどのぎりぎりですが、とにかく規格には入ります。


206.5℃だと生データで206.50・・・なら丸めて207℃になるけれど、206.49・・・なら残念ながら206℃で規格外れです。


目盛りは 206.2 206.4 206.6 206.8 207.0 とうってあります。


目盛りと目盛りの間は目分量で読み、無理やりどっちかに読むなんてことはしません。


206.4 と 206.6 の間を、206.42 か 206.44 か 206.46 か 206.48 か 206.50 か 206.52 か206.54 か 206.56 か 206.58 か206.60 か、・・・とりあえずど真ん中なら 206.50 それともその半分の上か下か・・・そんな具合にアナログなところを読みます。


これが、規格に適っている目盛りを読む、例えば 207.6 と 207.8 の間を読むのなら、どう読もうと規格にはかなっているのだから気楽に読めます。


でも、ぎりぎりのところでは、つい低く読んでしまったら規格に適わなくなってしまう、だからといってわざと目をつぶって高く読んだらいかさまな試験になってしまう。


こんな、試験を背負う事になっちゃうわけですよ。。。



うちでは、規格が207から210だし、とはいえ下ぎりぎりのを使うつもりはさらさら無いから、そこそこのんが欲しいときっぱりといってくれさえすればいいものを、せめて206.6以上のをおくれといってくれればいいものを、206.5とわかってて買っちゃったんですよね・・・


さてこの試験表の206.5℃ですけどね。


原料メーカーでは、規格が205℃から210℃ですから、205℃をばっちり越えてしまえば、いわばちょっとぐらい気を許して読んだって平気なわけじゃないですか。

206.0と読もうが206.5と読もうが、大して困りもどうもせぇへんでしょ。

そこへきて、結晶が溶けきったとこで、急いで目をうつしてだんだんと上ってゆく温度計の目盛りを読むわけだから、ひょくっともたついたらちょっとだけ高めに読んじゃったかなとなるじゃないですか。

だったとしても、規格に適うかどうかには毛ほども関わらないところの数字ですから、ま、やり直すこともなしでいいじゃないですか。

試験成績の数字がそんな風だったとしたら・・・うちの試験では、ごまかさないと無理ってことになるよね。

でもって、うちではかったら206.5なかったよ。っていうからには、間違ってましたな数字では恥ずかしい。


もっぺんやったけど、平均206.48でした。ちゃんと間違いなく206.5でしたよ。


っていわれちゃったら、その数字で納得して買ったんだから文句もいえやしない。


いや、こっちの方が正確だ。


といえない数字でつき返せないじゃないですか。


そうですか、そんならうちではかったんでは規格外れだけどそういうなら規格に適ってる事にしとこうや。


とも、できやしないじゃないですか。


試験成績に融点206.5℃と記入されている原料って、こんなやっかいなものだからいやです。

安心して規格に適っている事を確認できる、きかくぎりぎりぎっちょんちょんでないのに変えてもらってください。


って、ちゃんと説明したんです。

何度も、じっくりと、ゆっくりと、はっきりと、説明したんです。


それなのに、どうしてなんだか 決めちゃったんですよね。



206.50 か 206.45 かで、苦しむのかと思ってたら、206.2あたりが出ちゃって、仕方なく、とりあえず、途中経過の報告とその後について、言ってわからない地蔵にいうのは後にして、社長に説明したらまたややこしいことに。。。そこんとこはこの次に