骨密度で好い成績をもらった同居人は、るんるんと体脂肪をはかりにいきました。
同居人の体重計でも体脂肪は計算されるから、あんまりどきどきわくわくはしなかったみたいだけど、それにしてもTANITAの体組成計BC-118は部位別に測定してくれるので、いったいどんな風に結果が出るのか楽しみにしていました。
体全体としては、体脂肪も適正範囲にはいっており、まあまあこんなところかと思っていました。
さて、よくよく打ち出されたものを見ると・・・
体幹部体脂肪率は適正範囲を下回っている。![]()
腕の体脂肪率はそれ以上にもっと適正範囲を下回っている。![]()
ここだけ見たら、なかなかのスレンダーじゃないか!![]()
ここだけ見たら、モデル体型に迫る?!![]()
しかし・・・
足の体脂肪率は、これまでの数字を覆し、全身的には体脂肪率を適正範囲にならしてしまえるだけの・・・
つまり、ばっちりしっかり適正範囲上限を振り切っていましたとさ。![]()
かねがね同居人は、自分の足はどうやら太いなあと自覚していたのですが、
それは、
スカートの丈の問題かなあ・・・
とか、
浮腫むと足が太くなるからいやだなあ・・・
とか、
客観的な事実からは目をそむける傾向がありました。
スカートを買えば一つ大きいサイズでウエスト摘めて貰わなければならない現実も、
ウエストサイズのそのままにそう細くも無いウエストが実は細いせいだと思うことにしてきましたし、
ぶかぶかだからとサイズ直しをしてもらったチャイナドレスがどういうわけか太もも部分で着用不能となることも、
仕立て屋の腕が悪かったせいだと思うことにしてきました。
これまでずっと目をそむけ、存在を忘れるようにしてきた事実。
それが、たかだか数分の体組成測定で、にこやかに手伝ってくださるお姉さんの目の前で、チーカタカタ・・・と打ち出され、こんなにもあからさまに突きつけられるとは思いもしない事だったはずです。
同居人の頭に、今後しばしばこの事実が過ぎるたびに、荒れて機嫌が悪くなるのではないか・・・
あたしには、それが迷惑です心配です。
それなのに、その日は大根が広告の品でした。
籠に2本並べてレジに並ぶ同居人が、ときどきちらりと視線を落とすのが気がかりです。
あのさ、好い点だってあるよ。
ほら、椅子に長時間座ってたって座布団(脂肪)付なら楽だし、あたしが甘えるときだってふかふか(ぷよぷよ)お膝のほうが幸せだよ。
えっっ!慰めになってない?
じゃあ、その・・・今日のところは、そんな事忘れて・・・ほら、鰹節をお皿にだしてみようよ。
