寝坊を決め込むのが当たり前の休日だ。
まだまだ夢にしがみついていたい。実のところ今朝はしばらくしたら出かける予定がある。
けれど、まだいいだろう・・・まだいいだろう・・・
だというのに、眠ってもいられない。あたしにもまして同居人がいそいそと起き出した。
しばらくすると、2本のお下げの先っぽが洗い桶や洗濯槽にぽちゃんと行かないように、1つに括って背中へやってもそもそと動いていた同居人が、髪を梳かし始めた。そしてひとつの束にしてくりくりと丸めてUピンで留めつけた。
膝の抜けたパンツを脱ぎ捨てて、ママのお下がりのワンピースを引っ張り出した。(ルンルン♪)
ベージュの一色のワンピースの襟がなんだか変な風に曲がってどうしても落ち着かないらしい。
けれど、もう今更着替えるつもりも着替えるドレスも無いらしく、同居人は、そこに掛かっていた知り合いのネクタイから赤い石●のついたネクタイピンを拝借して跳ね上がる襟を止めつけた。
こんなとこでどうかな?
そんなこと知るもんか。あたしだって少々の毛繕いは必要だ。邪険にぱたぱた尻尾を振っておいた。
色の無いネックレスを1つ、それからネクタイピンに合わせて赤いちゃらちゃら●-●-●- のついた簪をまとめた髪の反対側に差し込んで、それで良しとしたらしい。
どうにも気に入らなかったのは、ハンドバッグだ。
あたしは、紫の一番大きなトートを是非にと押していた。だって広いから。
それなのに、同居人はほんのちっぽけな、あたしが入ればきゅうきゅうのハンドバッグにするといって聞かない。
無地一色のワンピースだから、どうしても同系の柄のある面積の小さいのがいいのだといって譲らない。
そんな事があって、しょうしょう中身が少ないままで、あたしの尻尾もはみ出したままで出かけることになってしまった。隠れているには狭くて仕方がない。(途中でファスナー開けてくれるかなぁ・・・)
後になって、実は中身の少なさに同居人は後悔をしていた。
・・・だってお土産にかわいい石鹸がどうしたってちょっぴりしかはいらないじゃないか・・・
キーワードは、「梅田」「どんぐり共和国」「11時」それっきりをちっちゃな脳みそに刻んであたしたちは出発した。
オフ会だ!オフ会だ!るんるんのにゃんにゃんだ。
ランチオフより 2 「ランチオフの面々 」
