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滴定の始まり。
吸い込まれそうなピンク色

目的のものがいったいどれだけ入っているかわからない「何か」を、いくつかの手順をへて水溶液にこしらえます。

この場合は、酸に溶かしてしまえるその「何か」を、きっちり決めただけの酸を加えて溶かしきり、その「何か」をとかすのに使われなかったあまりの酸を、計ることでその「何か」がどれだけあったのかを算出します。


あまりの酸を計るために、きっちり決めただけの濃さのアルカリ溶液をポトリポトリと滴下して、いったいどれだけのアルカリ溶液が必要だったかから計算します。


計算は単純で、その結果、目見てはわからない「何か」の量は手に取るようにわかります。

何よりも、この透明な色の変化は、美しく、そのたびに心が躍るのです。


猫は、にゃあとしか鳴かないけれど、弾む心を毛皮の中に隠しています。