早速、保管の、分解物が増えそのもののパーセンテージが規格を外れた原料を見ました。
つまり外観は、そのものがそのものであることを知るための大事な手がかりです。
そして、この物質の場合、そのものであることを知るだけでなく、そのものが劣化し、劣化生成物が増えていくのを色で判断することが出来ます。
けれども、外観が規格から外れてしまう前に、数値が落ちてしまいます。
この試験は、海のものとも山のものとも知れない目の前の物質が、名札どおりのものであるかをざっと判断するという大事な試験の始まりです。
見た目は名札どおりだ。
となれば、科学的にそのものだと確定できる性質を確認します。
この時点で、これが名札どおりだと確認するわけです。
その後、製造工程で残ったり混じったりする物質が、残りすぎていないか、混じりすぎていないか。
または、そのものが、分解して変化してできる物質が増えすぎていないか。
これらを、純度の試験をして、規格に外れないかを判定します。
そのもの自身が何パーセント含まれているか、規格に外れていないかも調べます。
ですから、いったん99%を越えるしっかりした規格に適った名札どおりのものだと確認されると、純度の試験は、劣化の手がかりになるのです。劣化が進むと純度の試験で調べる劣化生成物が増え、その代わりそのもの自身のパーセンテージが下がります。
他には何も混ざらず、何も増えません。
ところで、純度の試験が規格を外れるところまでいっても、そしてそのもの自身のパーセンテージが下がっても、なかなか外観試験を外れ落ちるところまではいきません。そのものであることは間違いないのですから。
さて、写真は、とっくに規格に外れるところまで劣化したそのものです。
8年も放っておいたものです。
写真はちょっとくらいのですが、これ黄色でしょ。このものの外観試験ではパスします。
これを、容器の外からみると、ど茶色です。
ビーカーになみなみ出してみると茶色いんです。
2007-03-20 12:35:02

