報告書
拝啓、時下益々ご清栄の趣、大慶に存じます。平素より格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます
このたび、魔女の手下さまがお買い上げの(あるスーパーのノーブランド銘)低脂肪乳1000mlパックにおきまして、ご購入いただきました低脂肪乳で、低脂肪乳が臭くなっていたとのご指摘、大変ご心配とご迷惑をおかけ致しました。謹んでお詫び申し上げます。先日お預かりいたしましたご購入の牛乳と同日製造いたしました弊社保管品の低脂肪乳1000mlパックについて、検査を致しました結果を下記にご報告申し上げます。
敬具
――― 記 ―――
1. 発生製品 : あるスーパーのノーブランド銘)低脂肪乳1000mlパック
2. 製造年月日: ある年6月28日
3・ ご購入店舗名: (あるスーパー)
4・ 品質保持期限: ある年7月5日
5. 発生内容: 牛乳がもやもやしている。
6. 原因究明: ご購入戴きました低脂肪乳と弊社保管品についての
検査成績は
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製品 期限 回収日 外観
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ご購入品(開封品) 7/5 7/5 酸っぱい味でどろどろしていた
保管品 7/5 異常を認めず
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規格 良好
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製品 pH 滴定酸度 アルコールテスト
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ご購入品(開封品) 4.58 0.320 陽性
保管品 6.60 0.110 陰性
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規格 6.6±0.3 0.18%以下 陰性
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製品 大腸菌郡 一般細菌――――――――――――――――――――――――――――――――
ご購入品(開封品) 陰性 開封のため判定不能
保管品 陰性 30>/ml
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規格 陰性 50,000/ml 以下
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弊社の低脂肪乳は生乳、脱脂粉乳、バター、クリームで調合して製造しており、成分規格は乳脂肪分が、0.8%と低いですが、他はほぼ牛乳と同じと考えられます。
ご購入戴きました製品は酸味臭があり、すっぱくどろどろした状態でした。
検査の結果は、見た目にもどろどろしていて、酸味臭およびヨーグルトの臭いがしました。
pHは低脂肪乳の場合6.6が正常です。ご購入品は賛成に傾いていました。細菌検査では、食中毒菌である大腸菌郡はご購入品からも認められませんでしたが、細菌数がどろどろした牛乳からは、数値は測定できませんでしたが多く認められました。この細菌は、乳酸菌を測定する培地に多く認められた事から、乳酸菌と考えます。乳酸菌は牛の常在菌で、殺菌処理を行っても残る微生物です。乳酸菌は10℃以下の適切な温度管理下では菌の発育をある程度抑制いたしますが、温度管理が不十分の場合には、牛乳中の乳糖を発して乳酸を生成し、酸っぱい匂いおよび味がしたりまた牛乳中のタンパク質と結合して固まる事があります。
また、乳酸菌そのものは、強い毒性は持っていませんが、乳酸菌の多い牛乳を飲まれた場合には、人により腹痛または下痢をされることが報告されています。
乳酸菌が増えた原因といたしましては、弊社の保管品の検査が規格等異常を認めませんでした。このことから原因を推定致しますと、噛み容器シール面の異常(工場冷蔵庫および流通過程の取り扱い不良により、パックのダメージが引き起こされ微小な破れによる細菌汚染)または、流通過程での温度上昇が考えられます。今回開封された飲み口付近以外におきまして浸透液による漏れ検査を行いましたが、特に異常は認めませんでした。
お客様の牛乳は、工場出荷時には6℃であった牛乳の温度が出荷後の配送からお客様の冷蔵庫までの段階で温度管理ができなくて、序々に乳酸菌が増殖したものと考えられます。
今後は、温度管理を徹底いたしまして、牛乳が固まらない安全な製品をお届けできるよう流通関係また販売店のご協力のもと徹底いたしたいと考えています。誠に申し訳ありませんでした。今後ともお願い申し上げます。
以上
さて、これについてはまた今度
(下線は猫が付けました。報告しには、読みにくい文章かなと思ったところもありましたけど、そのまんま写しました。)
