去年の夏ころ、肥料を使わない自然農法に興味を持つ。

野菜と花の土をホームセンターで買っていたが、古い土を捨てる所もないし、肥料を毎回混ぜても、収穫にムラが出来る。植え付けの度に、耕して、草を引くのも、重労働だ。

数年前から、福岡正信さんの「わら一本の革命」や、木村秋則さんの「奇跡のリンゴ」を読んでいたが、自分には出来ないと思っていた。YouTubeで瀬戸内まいふぁーむの高内実さんの動画を見て、私もやってみたいと思った。雑草と野菜が共生する姿を見て、自然の本来の姿を見た気がした。耕さず、その場所で、生命の循環に任せる。命の営みを邪魔しない。

 去年の秋から、枯れた草や野菜を細かくハサミで切って、冬野菜の周りの土に被せる作業に挑戦した。高内さんの草マルチだ。これはこれで、けっこうキツイ。でも土の保温になるし、発酵すればたい肥になる。米ぬかも薄っすらかけた。

 買った土に残っている有機肥料がなくなれば、野菜の生育も悪くなる。でも、自然農法で頑張ってみようと思う。川口さんの畑を一目みて魅了されたから。自然の調和した姿は美しい。