野良猫クロの右目が白くにごってることに気づいた2024年6月23日

 

野良猫クロの右目が、

白くにごっているのに気が付いたのは、

6月23日の雨の日だった。

 

クロは、たいてい、雨の日は、

寝床にじっとしてることが多い。

 

 

午後3時半の

昼食兼夕食のエサを持ってきたところ、

じっとこちらをみるクロと目が合っった。

 

そして、ようやく、異変に気付いた。

 

 

 

クロは、生まれつき、右目眼球に黒い膜がかかってて、

しかも、右目だけ、いつも涙目で

しょぼしょぼしてる。

 

毎日会っていても、目の変化にきづくことは非常に難しいことだった。

 

 

 

クロは、エサを食べると、

ふたたび、箱に戻った。

 

 

猫用の目薬があるので、

なんとか、目に垂らすことができないか、とおもった。

 

クロは、警戒心が高く、

近づくだけでも逃げてしまうので、

病院へは連れて行けない。

 

一度、捕獲機にかかったことがあるので、

ボランティアにも頼めない。

 

目薬は、

クロが待ち焦がれてる、

亡くなった母白猫のブルーに使用してたものだ。

 

 

 

ブルーは、

昨年の11月ごろ、死期が近づき、行方不明となった。

 

 

死んだ母猫ブルーは、

生まれつきの目の病気をもってて、

何度か治療を試みたものの、

医者からは、「治らない」と言われた。

 

ブルーの晩年は、目を中心に、

原因不明の病気で全身が弱っていった。

 

 

ブルーも、野良猫気質が強く、

人間不信だったので、

つかまえるのは至難の業で、

病院へ連れて行けたのは、数回きりだった。

 

飲み薬も、エサと混ぜても

吐き出してしまい、苦労したものだ。

 

 

というわけで、

残ってる、目薬を

箱の中にいるクロの顔の前にかざしたら、

おびえて、ささっと、雨の中に逃げてしまった。

 

 

どこを探しても、クロはいず、

これですっかり、

長い時間かけて築いた信頼も、

台無しになった。

 

もう、2度と、私たちの前に

クロは、現れないのではないかも、と思う。

 

 

猫

 

この6月は、まるまる、

オス野良猫たろうの傷の治療に追われてた。

 

クロとのケンカで

たろうは、右目の上と

右肩に傷を負い、

治療をしてた。

 

 

なかなか治らず、

肩の傷が膿んでしまい、

病院には2度、連れて行った。

 

 

右目の上の傷は、

「少しずれてたら、目玉が傷ついてた」

と思ってたが、

 

 

まさか、クロのほうが、たろうとのケンカで、

眼玉を傷つけてしまうとは・・・。

 

 

黒猫

 

母が、「前からにごってる」というので、

最近の写真を、ざっくり見なおしたら、

 

今年の1月時点では、

目は、にごってないようだった。

 

 

 

 

3月の写真では、にごってた・・。

 

 

 

1月から、3月までの間に、

ケガしたようだ。

 

 

2匹は、昨年、

ブルーが死んでから、

本格的に上位争いのケンカをし始めた。

 

もう、野良猫は、2匹しかいないから、

仲良くすればいいのに・・・・。

 

たろうが、反抗的なのだ。

 

 

 

目薬事件の次の日、クロは、エサ時間に現れず2024年6月24日

 

目薬をさされそうになったクロは、

次の日、エサを食べに現れなかった。

 

 

寝場所の、のきしたにもいず。

 

 

心当たりの場所、すべてを探してもいなかった。

 

数年前まで、ここには、たくさんの野良猫がいて

にぎやかで幸せな空間だった。。

 

いまはもう、みんな病死してしまい、

クロまでいなくなると、

ほんと、いっそう、さみしさがおしよせる。

 

 

黒猫

 

2時間たたったころの夕方5時半、

なんと、クロの姿があった。

 

クロは、それとなく、自分が来たことを、私たちに見せつけている。

 

ごはんをねだっているのだ。

 

 

しかし、私たちに対する、不信感はぬぐい切れてないようで、

たろうからも、私からも距離を置いて、ねそべっている。

 

 

 

そ~っと、近付き、目の前にエサを置いたが、

まだ、怒ってるのか、知らんぷり。

 

 

私が、10メートルほど離れると、ようやく、エサに近づき、食べ始めた。

 

 

 

そして、さっさと食べると、去って行った。

 

 

 

クロ、玄関までエサを食べにくる2024年6月25日

 

この日は、15分、実家に来るのが遅くなってしまった。

 

待ちきれなかったクロは、

母から、エサをもらって食べてたらしい。

 

私が来たのに気づいて、

逃げようとして、

かえって、私と鉢合わせ。

 

クロは、おろおろしていた。

 

 

 

わきを、ダッシュで、すり抜けるクロ。

 

目は、もう古い傷だから、

治らないだろう。

 

痛そうにしてないのが救いだ。

 

 

 

2024年6月26日そばで、エサを食べるクロ

 

クロは、ようやく、私への警戒をといたのか、

玄関まで、エサを食べにきた。

 

 

 

そして、長居せず、去って行った。

ま、これはいつものことだ。

 

 

クロは、柱の陰で、休んでたが、

私がじっと見てたので、去って行った。

 

 

階下におりて、どこかへ行くのかと思いきや、

通路の陰で、ねそべりなおしてた。

 

まだ、私を信用できないらしい。

 

 

クロは、一日姿を現さないことが

時々あった。

 

遠くまで、死んだ母白猫ブルーを

探しに行っていたのだろうと、思っていたが、

もしかすると、

目が痛くて、どこかで、

寝込んでいたのかもしれない。

 

目の傷は、ちょっとでも、かなり痛い。

 

今はただ、なにもせず、そっと見守るしかない。

 

(おわり)