私は若い時はどうしようもない女だった


私より少し年上の宮原さんという男の刑事がいた


捜査4課のイカツイ顔をした刑事だ


私が裁判が終わり自宅に一時的に帰った





仕事もしないでぷー太郎の私


親は家にいてくれた方が安心した


宮原さんはそんな私を気にして
自宅に良く顔を出し私の様子を見て帰る


そんな年月が3年近く続いた


おかげで私は悪さもせずに無事に
執行猶予を終えた


それを境に宮原さんは来なくなる


私はそれを境にワルに走り出した


逮捕監禁 恐喝 脅迫 傷害、、、


キリがない程暴れまくり
また逮捕


そして実刑


宮原さんが泣いた
宮原さんに責任があると



母も泣いていた



今月の28日母の平成最後の命日だ


そんな母にも沢山の優しさを与えてくれた



相談事にも快く乗ってくれていたようだ



宮原さん
刑事でありがとう

私はかなり横に逸れたけど
もう大丈夫


見回りはいらないからね


でも会いたいな











花本ひろみ