ブログネタ:宝くじが当たったら人に言う?
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500万円也
今から十数年前だ
小さな薬局で宝くじを買った
「おばさん宝くじある?」
「あ~悪いね。バラが5枚しかないわ」
「あそう。じゃそれ頂戴ね」
買い物のついでに買ったものだった
当選日の翌日に期待もなく新聞を見たら500万の当選が5枚の中から1枚あったのだ
何度も見た
当時の第一勧銀で換金してもらうのに手間がかかる
何処で買ったのかも聞かれて身分証明など色々と面倒だった
500万を受け取ると裏口から出してくれる
家に帰ってその500万を眺めていた
そこからがいけない
友達に電話で当たったことを話す
近所で瞬く間に噂になった
遅い時間に金を100万貸してくれと言いに来る友達もいた
仕方がないので貸すことになる
挙句の果てに東京に住んでるはずの友達の母親まで貸してくれと手紙をよこした
当時の亭主には言ったが、何を言い出すのかと思いきや
「借金があるから少しくれ」
返す言葉も無く200万を持って行った
残り200万になった
コノヤロー!と思って呑んだり食ったりと毎晩ドンちゃん騒ぎをした
あっけなく金はなくなるものだ
これが3億なら話はもっと違うだろう
中途半端な500万なんて当選したから私はその友達を失った
未だに貸した金は返って来ないが、貸した時点で返ってこないものだと思って貸した
金は友人関係も壊してしまう
そんなことがあったのだ