春風が吹いていた時期、外からいい風が入ってきた。


私でも末端の売人から買う時期もあったのだ。


その取引を目の当たりにすると、こんなものかと感心する。


引くに引けない事情があり、末端からの取引に行った。

私もポン中だ。


夜中の薄暗い場所で、中身もそぞろに現金を渡して1~2分のことだ。


面倒がなくていいのはいいが、モノがわからない。

試し打ちもできない。

ほんの路上での出来事だ。


それに文句があっても言うに言えないものだ。


マブネタを欲しいのにガサネタか?・・・・


仕方がない。こんなものか。

アタリがない。

無駄打ちだ・・・・



その春風のいたずらでスプーンに入れたネタが下に落ちた。


私の花粉症でクシャミモ出る。鼻水も飛ばす・・・


その勢いたるはパケさえも吹っ飛ばしてしまった。


すごい脱力感。どうしようか・・・・


ポン中なら一度はやってるに違いない!


落ちたネタをどうする・・・・


仕方がない・・・・毛足の長い絨毯に入ってしまった。


残りのパケはそのすぐ下に落ちた。

パケを閉じてないからたまらない。



いずれにしても、さあ~これから一発というときになんて事だ。


拾うか、捨てるか・・・・・拾おう。



懐中電灯を持って私は床すれすれにシャブを探した。


時間は5時間はくだらないだろう。


同じ体勢で同じことをしている・・・


知らない人が見たら、やはり変だ・・・



いつもは気がつかなかったゴミの破片でさえシャブに見えてくる。


たまに結晶を見ると「あった・・・」と一人ほくそえむ。


ネタ屋でもこんなことをするのだ。


前にも書いた風呂に3時間入っていたのもネタを打ちながら入っていたのだ。

(読んでない方はどうぞ)


自分でも思う・・・・・ネタは人間を駄目にする。


いまさら言うことではないが、床にはいつくばってこぼしたネタを拾う姿は変だ・・・



水も汲みにいくのが面倒になってきた。


自分の血をシリンダーで吸い上げて溶かす。。。


よくやる手だ。

早くしないと血が凝固してしまう。


近くにある番茶の残りでポンプの掃除をして、二階の窓からピューっと捨てる。

でも対外は捨ててしまうが・・・


血液を何度も吸い上げるのは、誰もがやっているだろう。


残りの少しでも体に入れないと勿体ない・・・・



何度かそんな血を逆流させて、その残りを舐めてみた・・・・苦い


シャブが体中を回っているのか。


ポンプに残っていた苦味か・・・・そんなことはどうでもいい。


確実に言えることは汚れた血なのだ。




末端売人から買って少ないと文句を言ったら、追加する。

これも変な売人だ。

どうやら足元を見られたようだ・・・


ネタをやる前に掃除機で掃除してからこぼして欲しい。

ゴミだかネタだか見分けがつかない・・・・


こんな苦労もしているのだ。


いつもネタに囲まれている訳ではない。


まともな人間に同じ体勢で半日いろと言ったらできないだろう。

それをポン中はしている。苦労とも感じずにできるのだ。


痩せるはずだ。


今現在も「ひろみさん~モノが入りましたよ」

そんな男がいる。


また絨毯をはいつくばって探すのはごめんだ。

「いらないわ!」と断る。


私は根本的に外人からモノを買うのは苦手だ。

意思の疎通ができない。

それが一番困る。

今日にでもできるのだが・・・・(笑)



くしゃみにはご注意を・・・・窓も閉めて・・・・