カリフォルニア州サンペドロにあるPoint Fermin lighthouse ポイントファーミン灯台を訪れました。(去年の夏汗)

現在は博物館になっている元灯台。

一見、灯台に見えないスティックスタイルのビクトリアンハウス。


1874年に建てられ、ロサンゼルス(port of San Pedro )の玄関口の安全を守るために67年間活躍しました。

1941年の真珠湾攻撃の日以降、日本からの攻撃を避けるため西海岸沿い中の光が消され、それを最後に、この灯台に光が戻ることはありませんでした。

横からの姿。
てっぺんのランタンルームが見えやすい。


初代灯台守は女性、2人姉妹だったそうで、
このビクトリアンハウスならさぞかし暮らしやすかったであろうと思いきや、当時はこの辺りはまだ開拓されてなく、人も住んでなかったため、寂しくなってやめてしまったそうです。

今は とても賑やかな町の公園になっているので人も多く訪れてます。

ガーデンも綺麗。(去年の夏)


写真には写ってないけど、美しい太平洋が見渡せます。(まあ、灯台だからそういう立地なんだけど)


後ろ側からの灯台。


ネットにあったポイントファーミン灯台の1910年代のポストカード。

1920年代のポストカード。

オリジナルの屋根は赤茶色だったみたいです。


この灯台、午後に無料のツアー(とはいえ、寄付金を好きなだけ置くシステムなので実際には無料ではない)があり、灯台守が暮らした部屋や、美しいフレネルレンズを見学出来ます。

私達は時間の都合でこの日はツアーには参加出来なかったけど、以下のウェブサイトでバーチャルツアーが観れます。

この動画、360度観れるということで、スマホ等を動かすとグルリと画面が動き部屋がみれます。
逆に動かさないと、変な角度でずーっと観る羽目になるので気をつけて下さい。


この灯台のフレネルレンズは長い間行方不明だったのですが、マリブにある不動産屋で見つかり、
2006年、壊れることなく無事帰還したそうです。

 その記事。



記事の中にもあるけど、"California's Gold"というテレビ番組で、その歴史的フレネルレンズのお引っ越しの様子が流れたそう。

こちらに来たばかりの頃、この番組が好きで時々観てました。
ローカルの老舗レストランを紹介したりして面白かった。
実際、紹介されたレストランに行ったこともあります。
何よりも リポーターのHuell Howserさん(もうお亡くなりになりました)の何にでも感動し大袈裟な、でも嫌味のないテンションが 好きでした。
英語もゆーっくりで、凄く分かりやすいのもこの番組のいいところでした。

このエピソードは観た覚えはなく、今回初めて観てHuell 節がとても懐かしかったです。

フレネルレンズが凄く綺麗ですよ。


ポイントファーミン灯台と近辺にある灯台で、「1日に3箇所のフレネルレンズを見に行こう!」というイベントがあるそうです。
面白そう。


他の2ヶ所は 10分も離れてない場所にあるPoint Vincente Lighthouse (私が数年前、未確認飛行物体を見た場所)と Angeles Gate Lighthouse 。

特に Angeles Gate Lighthouse は海の真ん中にあり、普段は遠くからしか見れないので"訪れる"にはどうしたらいいのか 疑問です。。。
まさかボートで????

波波波波波

話は戻って、ポイントファーミン灯台を訪れた日は、丁度 灯台のある公園で 野外ライブをやってました。

一緒にいたミュージシャンの友達は(近くに住んでる)、ここは人気があって、なかなか演奏するチャンスを獲得できないと言ってました。

BBQの出来る場所も多くあり、今年の夏は"ポイントファーミン灯台でBBQ"を実現したいものです。


楽しいことばかり書いたけど、 ここは崖の上に建ってるので、転落事故、自殺の名所でも知られています。

1週間前にも死体があがったとニュースに。。。
悩む人々を思い止まらせる目的の標識も立ってました。
そのような標識を海岸線で見たのは初めてです。
何か写ったら怖いので、写真は撮らなかったあせる

崖っぷち付近は綺麗なんですけどね。



リスも沢山いました。



ここから南側は "Sunken City" と呼ばれている
エリアが続きます。

かつてはオーシャンビューのある素敵な家が建っていたけど、1929年の地滑りで家や道路ごと海に滑り落ちてしまい、現在まで手付かずの状態で放置されています。

今は頑丈なフェンスに囲まれていて立ち入り禁止エリアになってます。
にも関わらず、観光客に人気のスポットで、フェンスを潜って入る人が多いそう。

特に、あちこちに描かれてるグラフィティをアートとして見学しに来る人が多いらしい。

上の写真も、左にちょこっと落書きしてあるのが見えます。

私には汚い落書きにしか見えない泣
法を犯してまで(勿論 見つかると罰金です。)見に行く価値はあるのか? 

ウェブサイトの写真より。

転落事故も起こってるらしいです。

現在も、1929年の地滑りほどではないけれど、このパルスバーデス半島は動き続けていて、道路もひび割れたり、隆起したりが見られます。


2月末にはこの動く半島にある素敵な"ガラスの教会"ことWayfarers Chapel が建物の破損(ガラスにヒビが入ったり)が酷くなったため、閉鎖されました。

今までも何度か修理の為の一時閉鎖はあったようですが、今年の大雨で地面が緩くなった半島では活発な地滑りなどの動きも見られ、心配されてます。

写真はウェブサイトより。

このように、一面ガラス張りでカリフォルニアの青い空のもと式が挙げれるということで、芸能人や、日本からも、ここで結婚式をというツアーもあったりと、とても人気のある式場でした。

式場の外の庭からは太平洋が見えます。

設計は、フランク•ロイド•ライトの息子さんロイド•ライトというのでも有名です。
1951年オープンだそう。
(写真はウェブサイトより)

式が行われてない時には一般公開されていて、無料で入ることが出来ます。
私も母を連れて訪れた事があります。

現在、修復費用を集めてるので、将来的には復活するのでしょうか?

とても美しい建物なので、是非とも保存して欲しいものです。