重い話しになりますのでご了承ください。





前回入院していた総合病院から大学病院へすぐに行くように言われ紹介状を持ち大学病院へ行きました。

待ち時間が長すぎて1日がかりだったそうです。
診察、検査、検査結果待ちで7時間待ち。
その間、母は足がむくんだり、体が冷えて寒い。と。
検査時に測ったら体温が35.0℃しかなく看護師さんに体温と状況を説明すると、すぐに心電図や、CT検査、血液検査になりました。

検査結果を待っていると看護師さんが、すぐに来てくださいと。
診察室に入るとすぐに先生の説明が始まりました。

一刻も早く手術しないと助からないような内容でした。総合病院では指摘されなかった病気がたまたま見つかり、これが一番危ないらしく状態がとても悪いので緊急手術になります。と。


気持ちの整理する暇もなく、母親はその場で入院になりました。
先生も丁寧に手術の説明をしてくださるのですが、頭に入らず聞いてられないぐらいの大手術。
人工弁に置き換えになり、心臓も停止させての手術で合併症や、リスクなどの説明も聞くのが苦しかったです。何よりもリスクが高い。
まったく気持ちが追いつかない手術内容でした。
次の日の朝に手術する事に。

母は、頑張るしかない。と、つぶやくように何度も自分に言い聞かせるように言っていました。
その夜、母から
"お母さんはいつも見守っているからね。妹を頼むよ"
と。メッセージが来た。覚悟を決めたような内容でした。
その場で入院になったので独り辛い夜だったと思う。


手術当日の朝、先生からあいさつがありました。
先生11名で手術が行われたそうです。
大丈夫だよ。と一言だけ残し足早に手術室へ。
看護師さんと一緒に手術室に入って行ったのですが、その看護師さんが戻って来ました。
お母様は沢山話すと子供が心配するからあまり話さなかったそうです。緊張してる。と、おっしゃっていましたよ。と、手術台までの会話を細かく伝えてくださいました。


6時間から7時間の手術。


そろそろ手術が終わる頃。

扉が開き看護師さんから終わりましたよ。と。
先生もいらっしゃって手術は成功です。と。
絶対大丈夫って自分に言い聞かせてはいたけど、実際先生からの言葉で安堵した気持ちとが全部溢れました。

先生から、合併症は今のところありません。ICUに入って目が覚めたら少し面会はできますので。との事だった。
妹が、先生、すごい汗だよ。と。
とにかく成功して何より。
先生が神様に見える。


術後2時間後ぐらいに母親の目が覚めたのでICUに呼ばれました。
入室する前に先生が、姿を見てビックリするかもしれませんが問題ありませんので。
と説明があった。

そばに行くと母の姿は管だらけ。
なんとも言えない姿に泣けてきました。
母の目も朦朧としているようでした。
あの姿には言葉が出なかった。
あとから聞いたら術後の事はあまり覚えていなかったそうです。
1時間の面会でしたが母の姿を見たら衝撃的すぎて放心状態な自分がいました。
 

その夜、口の管が取れたのですが話す事もできないほどの激痛で涙流しながら我慢していたそうです。
術後の痛みの話しは聞いてはいたけれども・・・
体に触れられるのも痛いらしく痛み止めも効かない。


日に日に体中の管が1本ずつ外れていき、携帯も少しの間だけ持てるようになりリハビリで5歩だけ歩いたり食事もできるようになり一歩ずつ回復していきました。


危なかった母を助けてくださった先生方、看護師さんには本当に感謝しかありません。たまたま見つかった病気や、すぐに手術してくれた事にただただ感謝します。

今は筋力が落ちて歩くのもやっとですが病院でリハビリを頑張っています。
このまま順調に行くはず。
とにかく今は母親が無事でなによりです。

日本滞在も束の間、次は義母も緊急で病院に。検査結果待ちですが何もなければ良いけど。


母親の病気はどうやら10年前から進行していたようです。自覚症状も殆どないので怖い病気だなと思いました。
健康診断って本当に大事。

みなさんにはご心配をおかけしましたが、前回いただいたコメントを母にも伝えてきました。

母から、
みなさんの力強いお言葉とともに手術を頑張りますね。ありがとうございます。

と、手術前に言っていました。
コメントをくださった方、本当にありがとうございました。

とりあえず今はホッとしています。