目が合えば にこっで温か 笑顔と会釈



子どもたち、あけましておめでとう。

新年が来ましたね。どんな一年になるかは、君たち自身の日々の生き方の中にあります。どんな一年にしたいですか。  


私は、先日、久しぶりに丸一日お休みとなり、鎌倉に一人で行ってきました。そして、丸一日、鎌倉の名刹(めいさつ)を歩き回り、諸仏の尊顔にご挨拶(あいさつ)をしてきました。そして、多くの人たちと出会いました。特に、多くの外国からいらした人たちと。

アメリカの大統領夫妻が、鎌倉を昨年訪れたせいか、数多くの外国からいらした人たちが、鎌倉散策を楽しんでおられました。老夫婦、幼い子を連れた家族、大きな荷物を背負った若者たち、多くの外国の人たちと、触れあいました。  

そして、気づいたことがあります。外国の人たちは、アフリカから来た人たちも、ヨーロッパやアメリカから来た人たちも、笑顔で会釈すると、きちんと笑顔と会釈を返してくれました。とてもすがすがしい気分でした。  

でも、日本人の若者や家族連れは、私が、笑顔でこくりと会釈しても、何かばつが悪そうに目線を外したり、知らんぷりしたり。哀(かな)しくなりました。多少の救いは、お年寄りたちです。ほとんどのお年寄りたちは、笑顔を返してくれました。とても、温かいこころになれました。  

子どもたち、君たちに聞きたいことがあります。朝、学校に行く途中、だれかと目があったとき、その人が、君をにらんだらどんな気持ちになりますか。きっと、何か悪いことでもしてしまったのかと、おどおどしてしまいませんか。そして、その日一日が暗いものになってしまいませんか。もし、その人が、目をそらし知らんぷりしたら、どんな気持ちになりますか。きっと、自分は嫌われたと、その日一日哀しくなりませんか。

私は、日本人の多くは、特に子どもたちは、こうなることを恐れて、町でも学校や職場でも、あまり人と目を合わせないようにしている気がします。  

でも、子どもたち、朝君たちが、目があった人に軽く会釈し、そしてほほえんだ時に、相手も、にこっと笑い挨拶を返してくれたら。きっとその日は、一日、何か楽しい、幸せなものになるとは思いませんか。  

子どもたち、私は、子どもの頃から、どんなにつらいときも苦しいときも、人と目があったときは、笑顔と会釈をし続けてきました。にらまれたり、無視されたり、嫌な想(おも)いをしたこともたくさんあります。でも、それ以上にたくさんの笑顔を返してもらい、幸せと、その日を生き抜く力を、もらってきました。  

子どもたち、特に昨年つらいことが多かった子どもたち、今年は、目と目があったら、笑顔と会釈、してみませんか。きっと、この一年が、温かい、幸せなものに変わります。家庭が、町が、学校が変わります。


 (夜回り先生のエッセー、 中日新聞より)





やっぱり、水谷先生には教えられる、というか、自分が思い悩むところをどんぴしゃ!に表現してくれる。



こんなことが出来ないでいる私は、見掛け倒し50のガキんちょ子供だ。