こんにちは。oです。 10月の26,27日の2日間,岐阜県大垣市で開催された「第63回東海北陸ブロックPTA研究大会」に参加してきました。63年間の歴史には驚きますね。
s中からの参加は3名です。
受付が,12時半からだったので,高速道路で合流したe市P連御一行,s市P連御一行と大垣市内でランチを楽しんだ後,会場へ入りました。
一日目は,6つの分科会に分かれての,実践研究発表です。
同じs市のs小学校が発表する第4分科会に参加しました。テーマは「学校支援」。s小学校のo会長さんの発表は,声も聞きやすく20分が短く感じられました。
s小学校は,『「地域の学校」その支援にPTAがどのように関われるか』と題して,子供の安全確保のための支援,学習支援活動,親子ふれあいの場の提供の3点について発表されました。oは,学習支援活動として,図書室の環境整備を主とした図書館ボランティア活動や保護者が6年生の道徳の授業に参加して子供達と話し合いを行った活動に興味を覚えました。s小学校の発表は,『何よりも学校支援活動を通して,子供のよさを再発見したり,配慮すべきことに気付いたりなど,「子ども理解」につながったことが最大の成果と言える。』とまとめられていました。本当にそうですね。子どもを理解する・理解しようとすることが今必要なことだと,この発表で教えて頂きました。
この後,もう1校の発表があり(すいません。長くなるのでパスします。こちらもすばらしい発表でしたよ!),パネルディスカッションに移った訳ですが,ここで,コーディネーターからおもしろい質問がありました。「s市PTAさんの名称はs小学校そだての会となっています。どうして,そだての会と言うんですか?」と。f県のPTAは,ただPTAとだけ呼ぶのではなく,別称と言いますか,愛称?が付けられている場合が多いです。私たちの中学校も「父母と教師の会」と呼んでいます。これは東海北陸ブロックでは珍しいようです。でも「会員さんの思いが感じられますね。」と評価して頂きました。
さて,メイン?の懇親会ですが,「飲んだ話しばかり書かないように!」と会長から厳し~いご指導がありましたので,残念ながら,翌日の全体会まで飛びます(笑)。
二日目は,全体会です。一緒に行ったYさんとF県指定席の一番前に陣取りました。記念講演は,講師に精神科医の「香山リカ」先生をお迎えして,演題は「今,おとなができること」でした。先生は1960年生まれですので,私たちと同年代です。お話は,精神科の先生らしく「子どものうつ病」から始まりました。お仲間の先生方が小学4年生から中学1年生までの子ども達を対象に面接によるうつ病の調査を行ったところ,4.2%の子どもがうつ病又は予備軍と診断されたそうです。年齢が高くなるにつれてこの割合は多くなり,中学1年生だけを見ると10.7%もの子どもがこれに該当するとの結果が出たと話されました。
うつ病のおとなは,淋しいとか悲しい,落ち込んでいるという自分の気持ちを言葉で表現できます。では,子どもはどうでしょう。子どもは言葉での表現ができないため,頭が痛いとかおなかが痛いとかの身体の症状で表現するそうです。この他にも,イライラしている,元気がない子どももうつ病の可能性があるそうですが,こういった様子を見て子どもがうつ病かもと気付く(疑う)おとなはいないとも…。
うつ病になってしまう子どものストレスとは何でしょう?おとなが子どもをイメージすると「天真爛漫,元気が良くて,悩みとは無縁」という感じですが,とんでもありません。こういった子どもは非常に繊細で,いつも親に心配をかけていないか気を使っています。それもおとなが,すっかり忘れ去ってしまったような何年も前の,おとなからみれば本当に些細なことについてまで「あのことで,お母さんを傷つけてしまった。」とずーっと思い悩んでしまうそうです。ですから,常に親に心配をかけないようにしている,つまり,親の気持ちを先読みして,親が喜ぶ行動・言動をします,自分の心にウソをついてまで…。
なぜでしょうか?それは,自分に自信が持てないからだそうです。自信がないから,自分はこれでいいのか?自分なんか,いなくてもいいんじゃないか?と考えてしまう。自分を肯定することができない。つまり自尊感情や自己肯定感が欠けていると言えます。
このような自分に自信を持つことができない子どもは,周囲の期待に自分を合わせることにより,親を安心させる=よい子になることで,自分の自信のなさを隠します。これで,子ども自身もホッとすることができる訳ですが,自分にウソをついて生きることになりますから,普通は長くは続きません。次第に親の期待から外れて行く。これに対し当然,親は注意します。子どもも小さい時であれば,注意を聞き入れますが,思春期を迎え自己に目覚めた子どもは親に反発します。この反発・親との衝突は子どもが成長する上で絶対必要なこと,正常なことなのですが……「よい子」は,この親との衝突を必死に避けながら生活しています。でも,ある日,親から受けた注意で,突然「自分は親に嫌われてしまった。失敗した。もうダメだ。」と思ってしまい,その子の心は暴発・キレてしまいます。現在,多発する子どもの事件の多くで,「あんなにいい子だったのになぜ?」,「うちの子がこんなことをするとは信じられない。」という声が聞かれる背景には,このような子どもの心が隠れているそうです。
親の喜ぶ顔を見ることを最大の目的として,よい子を演じ続ける子どもの心は,大変なストレスを受けています。このストレスにより,「うつ病」になってしまう子どもも多いのでしょう。
これを解決するには,子どもが自信のない部分をおとなの前にさらけ出すことが必要です。キレてしまった子どもの親は「なんでさらけ出してくれなかったのか?」と言います。「子どもの心に気付かない親が悪い。」と言う人もいますが,子どもの演技は完璧で,これに気付くことはできないそうです。
では,「よい子」が,自信のない部分をさらけ出せるようにするには,どうすればいいのでしょうか?それには,安心して「自分」でいられる場所・リラックスできる場所が必要とのことでした。そこで,家庭の緊張(テンション)を下げてやれば,子どもが家でリラックスできるようになり,親に弱みをみせてくれるようになるそうです。家で子どもが言うことをきかない・反発してくるというのは,「家庭」が機能している証しだともおっしゃっていました。
また,昔は,地域もリラックスできる場所でした。神社の境内とか近所の家でも子ども達はくつろげましたが,現在の住宅事情や核家族化等で,地域が子どもを受けとめる機能は低下しています。ですから,なおのこと家庭の役割が重要になっています。地域でも家庭でもリラックスできない子どもは,安心を求めてインターネットの世界に入り込み,ネット上で自分の弱みをさらけ出すようになるそうです。
ところで,テンションを下げるということは,単に家でおとながダラダラするということではありません。それもある程度は必要でしょうが,家庭を子どもが安心できる・居心地がいい場所にするには,おとなが家庭を居場所と考えて自分の考えを言葉で子どもに伝える,つまり,おとなと子どものコミュニケーションが大切ということでした。子どもが家庭でリラックスし,自分の弱みをみせるには,当然おとなも弱みを見せなくてはなりません。そのためには,おとなが自分に自信を持つことが必要です。自分のやったことを自分で評価し,自分を誉める・尊重することで,おとなも自分に自信を持つことができるようになりますということで,講演会は終了しました。
改めて自分に自信があるかと問われると,どうでしょう。私は大きな声で「あります。」とは言えません。
1日目の分科会で「子どもとのスキンシップを心がけている。マッサージを子どもに頼むと3回に1回はやってくれる。」と報告されたお父さんがいらっしゃいました。私もやってみようかと思います。
さて,皆さんは,自分に自信がありますか?
皆さんの居場所はどこでしょう?
会社と答える方も多くいらっしゃるのではないのでしょうか?
お子さんとたくさん会話していますか?
時間があればコメント入れて下さい。
このような研修会に参加する度に,何かを必ず得る,または気付くことができます。
「s中父母と教師の会」委員の皆様,次の研修会に一緒に参加してみませんか。県Pの研修会が来年1月にあると聞きました。だまされたと思って一緒に行きましょう!
P.S. たま~にですが,本気でアレ?と思う研修会もあります。その時はごめんなさい。