暗い子
「そんなに暗い子じゃないんです」
そんな訴えが聞こえてくる。
しかし、実際に暗かった。
いや、黒かったのも事実であった。
今年掲げた目標。
うち、最後まで残った目標。
旅に出るという目標。
候補地の一つであった和歌山県には18時頃に到着する。
日没の為、辺りは既に暗い。
半島を舐めるように国道をひた走る。
暴風に包まれた潮岬。
食べ比べをした和歌山ラーメン。
その支配率の高さに圧倒されたオー○ワという名のスーパー。
一通り堪能し和歌山を後にする。
時間は3時にもならない。
辺りはいまだ暗い。
圧倒的な風と寒さは、華やかな市街地のイメージを完全に吹き飛ばし、ダークなイメージばかりをオレに残した。
「そんなに暗い子じゃないんです」
訴えはことごとく却下されていく。
実際、太陽に照らされた姿を見ていないのだから仕方ないのかもしれない。
この街は黒かった。
黒かったのだ。
ただ…
那智黒のような漆黒の夜空。
そこに浮かぶ、一面の鮮やかな星空。
今年一番の夜景は、本州最南端のこの地に眠っていた。
それもまた事実であった。
ありがとう和歌山。
いつの日かまた会おう。
そんな訴えが聞こえてくる。
しかし、実際に暗かった。
いや、黒かったのも事実であった。
今年掲げた目標。
うち、最後まで残った目標。
旅に出るという目標。
候補地の一つであった和歌山県には18時頃に到着する。
日没の為、辺りは既に暗い。
半島を舐めるように国道をひた走る。
暴風に包まれた潮岬。
食べ比べをした和歌山ラーメン。
その支配率の高さに圧倒されたオー○ワという名のスーパー。
一通り堪能し和歌山を後にする。
時間は3時にもならない。
辺りはいまだ暗い。
圧倒的な風と寒さは、華やかな市街地のイメージを完全に吹き飛ばし、ダークなイメージばかりをオレに残した。
「そんなに暗い子じゃないんです」
訴えはことごとく却下されていく。
実際、太陽に照らされた姿を見ていないのだから仕方ないのかもしれない。
この街は黒かった。
黒かったのだ。
ただ…
那智黒のような漆黒の夜空。
そこに浮かぶ、一面の鮮やかな星空。
今年一番の夜景は、本州最南端のこの地に眠っていた。
それもまた事実であった。
ありがとう和歌山。
いつの日かまた会おう。