週末、用事で私だけ
2泊3日で家を空けることになった。
その間は旦那さんがお休みとってくれて
面倒見てくれる。ありがたい。

息子と離れて夜を過ごすのは、
2歳の今までで初めてのこと。
そして三日も会わないのも初めて。

出発前、息子にはやんわりと
「お父さんの言うこと聞いてねー。
   2回寝たら帰ってくるからね。」
と伝えはしたけれど、
何で?聞かれるわけでもなく、
やだ!とも言われず、
モヤっとしたまま出発した。

旦那さんによると、私が居ない間は
特に探したりグズったりせず
普通に楽しくお利口さんに過ごしたと。
ただ寝言でママと言った、とLINE。
ふーん、お利口だけど寂しいなぁ…

用事が済んだ日曜日の夕方。
ただいま、と玄関のドアを開けると
普段どおり遊んでいる息子が見えた。
顔だけ向けて私を見つける息子。
保育園お迎え時みたいに
大はしゃぎで駆け寄ってくるかな?
と靴も脱がずに見ていると



顔がニコニコキョロキョロびっくりショボーン→…と
みるみるうちに変わり



「うわぁあーーーんえーんえーんえーん


大きな声で、泣き出した。
その場で泣いて、駆け寄って来ない。
涙とハナミズとヨダレで
顔をぐしゃぐしゃにして泣いている。


我慢、してたんだね。
偉かったね。ありがとうね。
私から抱っこしに行った。
抱っこしてヨシヨシした
おかーさんの顔もぐしゃぐしゃ。


そしていっぱいお話した。
今までこんなにしっかり喋ってた?と
思うほど、新しい言葉を話している。
「フルーチェは、もう結構ニヤリ」だの
「もっとボールで遊びたいー!」だの
きちんと意思が伝わってくる。
すごい、すごい。

もしかしたら前から言えていた?
一緒にいすぎて凄さに気づかずに
いたのかもしれないね。

帰宅した夜は、
ラッコの親子のように乗っかられ、
ぺたりとくっついて寝ましたとさ照れ

息子、2歳。
最近どんどん話すようになってきた。

「赤い車、あるねー。」
「緑のバス、来たねー。
   あっ、もう一つバス、来たねー。」
「冷たいお茶、飲むー?」
(要求は基本的に尻上がりの半疑問形)

言い間違い、というか
親の言葉の真似でなく
明らかに自分で考えて言ってるなーという
表現を聞くと、とても面白い。

「新幹線、トンネルに入ったねー。
あっ、トンネルに、出て来たねー。」

「今日、ブロックで、遊びた!」

こうやって言葉を獲得するのだなぁ照れ

しばらく続けてほしいのは
先生とお別れのときの

「せんせー、さのーやらー爆笑

はい。さようならウインク
5月も3分の1が過ぎていく。
早い。とっても早い。

息子はまだ保育園ヤダヤダ。
登園はいつも抱っこ。
けれど、この重い重い抱っこが
私は嫌ではなくなった。

家を出るまではヤダヤダくんでも、
一旦外に出るとおさまる。
そして抱っこで歩いている間は
くるま、ひこーき、がっこー、ぷーる…
指差して教えてくれる。

途中、不意にぎゅーっと抱きつく。
保育園に着く前の、
彼なりのエネルギー充填?
母は勝手にそう妄想して
ぎゅーっと抱き返す。

入室はさほど嫌がらなくなった。
時に自分からおもちゃに向かうことも。
大体は泣いちゃうけどね。
そんな時によく言う、息子の発言。

えーん「うわーん、泣いちゃったー!」

…うん。そうだね照れ

お互い頑張ろう!のパワーを送って、
バイバイと手を振って、
私も急ぎ足で出勤へ。

バス停に向かいながら
まだ泣いてるかなぁ、
もう遊んでるかな、
先生に撫でてもらったかな…あれっ?

うわーん、おかあさんが
泣いちゃったーえーん

そんな毎日、です。
慣らし保育と呼ばれる時期は
あっという間に終わり。

今のところ、家を出るのは
さほど嫌がらないけれど、
歩くの大好き君のはずが
ほぼずっと抱っこで登園したり、
園に近づくと少し
言葉少なになったりする。
そしていつも、
入室したくなくて泣き、
バイバイで泣く。
お迎えまで楽しく過ごせるかな、
帰りはまた笑ってくれるかな。



近づく、私の復職。
心を占めているのは寂しさ?
もちろん。寂しい。
だけどそれだけじゃなさそう。

子どもを手放して仕事に行く、
解放感を感じる、
一人ランチを食べる…

それを許されていいのか?
楽しいと感じていいんだっけ?
「子どもも頑張ってる!」
なんて言いながら、私は
自分のわがままをしている?
そして、それを、
周りの人はどう思うのだろう?

一握りの罪悪感。
そして、この罪悪感が
たったの一握りであることに
気づいてしまい、
何たる偽善!と
自分を責めたくなる。

色々な育児ブログを読んだり、
ママのための情報誌を眺めたりして
間違ってはいない
子どもも寂しいだけじゃない
二人とも成長できるよ
そう理解したつもりだったのに

やっぱり、まだ怖い。
この選択が正しいのかどうかって。
私一人の人生の正解不正解なら
いくら間違ってもいい。
一歳の子の人生を私が決める、
いくつかの選択肢の中で
間違いを選んではいないか。


あぁ、もう。
間違いかどうかなんて、
誰もわからないじゃない!
育児のまるばつなんて、
自分が死ぬまでわからない。
理屈じゃない。
踏み出すんだ。
頭でっかちにならずに
ただ、子どもに寄り添うんだ。

でも、でも…

はぁ、今日も行ったり来たり。


金曜日が、終わった。
慣らし保育と言われる期間が、
うちの子は終了した。

明らかに、変化した。

水曜、給食前に私が園へ行って
給食を食べるのを補助、
食べ終わったらお帰り。
ニコニコと美味しいご飯を食べ、
時に隣の子のお茶に手を伸ばし、
何とか食べ終えて、一緒に帰宅。

木曜、給食終了後にお迎え。
私が行く頃には片付けも終わり、
笑顔で座っている息子。
さ、帰ろ♪と誘うと

「えーん😭」と突っ伏す。

私が一人で帰るフリをすると
すぐに着いて来たけれど…
まだ園で遊びたそうな顔だった。

そして金曜日。
給食後のお昼寝、そして
午後オヤツも済ませてからの
お迎えに出かけた。

楽しそうにお煎餅を食べ、
テンション上がったのか
飲み物こぼして上着ビショビショ。
先生「あー、シャツも替えようね」
息子「しゃちゅ爆笑!しゃーちゅっ爆笑!」
先生は手が掛かって大変だ、
でも息子、ずっと笑顔。
親が来たからなのかもしれないが、
楽しそうだ。それも、すごく。

担当の保育士さんも、
「給食も『うまーい!』って
言いながら食べてました爆笑
と教えてくれた。



この木曜も金曜も、
登園は全くスムーズじゃなかった。
入室を嫌がり、
着替えやオムツのセッティング中も
足元でジタバタ泣いていた。
当然私が園を離れる時は
大泣きでこっちを見ていたのだ。

それが、たったの5日で、
7時間も親から離れていられた。
それも笑顔で過ごしている。
何ということだろう。、

子どもの強さ。適応力。
保育士さんの気遣い。細やかな対応。
(短い預かり時間の中で書いてくれる
連絡帳からもよくわかる。)

本当に、どちらにも、
有り難くて涙が出る。

私がしたのはせいぜい
寂しいの我慢して園を離れたぐらい。
それもメソメソしながら。

あっという間に過ぎた5日間。

今日はご褒美に
おもちゃ付録の付いた本を買い、
デザートは大好きなイチゴにした。

来週からだってすんなり行くとは
全く思っていない。
でも、息子の新しい日々の始まりを、
多くの笑顔で越えられたのは
嬉しいことだった。

立派だったよ、我が子!