トークショーのある4日に観てきました。

開始が20時からと遅く、上映終了後のトークショーだったので、
最後まで聴けるか心配でしたが、
最後の挨拶まで聴けました、よかった~。
最終電車にはなりましたけど。
 
劇場入り口の看板
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早くからソールドアウトになっているのは知っていましたが、
会場に入ってみると立ち見もいっぱい。
立ち見は20人超えてたかな?たぶん。
それが、ほぼ男性・・・
会場内全体を見回しても、男性の方が多いような?
森田監督ファンとか映画マニアの方たちが来ているのかな?
でも、満員の会場でこの映画を観るのは嬉しかったです。
封切のときは映画館に行ったけど( たしか上野の映画館だったような)
観客が少なくて落ち着かなかったし、
家でDVDは何度も観たけど、映画館ではないし。
空間を共有するという意味では、映画もコンサートと一緒かも。
映画の最中、後方から男性の笑い声がたまに聞こえたりして、
それがほんとに朗らかな声で、
スケベな場面とかにでしたが・・・)
そういう笑い声を聞きながらの映画鑑賞は、とても新鮮でした。
 
しかし、工藤最初の登場シーンから、
やけにいとおしい・・・
映画のなかの工藤に、ジュリーが混ざっていたんだね、私のなかで。
 
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だもんで、登場したとたん心の中でキャードキドキ
 
この映画、好きなシーンがいっぱいあります。
 
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クルミを歯で割って得意です。
なんて可愛い
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「・・・・・」なおふたり。
 
 

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この場面では、
面白そうですよ、あなた。
そんなナイフなんか持って、とても様になるし、
素敵だ・・・」
大倉さん、甘やかすように工藤に声をかけます。
根っからのスケコマシだと思ってしまったわ~。
で、警察に行ってくるので、
おとなしく待っていてください」と言う大倉に、
心細げに「 はやく帰ってきてよ」と言う工藤も、
根っからの男殺しだと思うわ~。
 
 
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このシーンも大好き。
飴がはいった透明なガラスボトルが重要な役割を果たしてます。
森田監督は、ジュリーと樋口さんで、
絵を描きたかったんじゃないかしらん?
綺麗です、すごく綺麗な世界です。
 
 
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エンディングが泣けます。
淡い緑の樹々の林が、延々と映されていくのですが、
工藤がトレーニングでなんども走っていた林です。
でも工藤の姿は、そこにはもういない。
そこにいないことが、胸に迫ります。
最初は無音で、その静けさのあとに、
映画のなかでなんども効果的に流れていた、
涼やかで透明な音色の旋律が流されます。
使われているのは同じ旋律なのに、感情移入してしまっているせいか、
この場面では悲しく聴こえてしまうんだよね。
 

あ、今回初めて知ったことが。 
朝靄の中、ふたりが消えていくシーン、
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これは工藤と相手の女性だったの?
トークショーで、故森田監督夫人の、
三沢和子さんが断言してました。
ええ!?私、女性のヒモ?が朝迎えに来て、
一緒に帰ってゆく姿だと勝手に思ってたわ。
宇多丸さん(ラッパー・ラジオパーソナリティだそうです)
も同じようなことを考えていたと言ってました。
最初はこのシーン、なかったんだって。
少し心が通じたという感じだって。
そして・・・ふたりが寝たかどうかは・・・・
あれはやっぱり、抱いてないんですよね?」
ですね、一回もオンナ抱かずに死んだんですよね」
という和子夫人と宇多丸さんの会話があったので、
こちらも長い間の疑問(?)が解決しました。
工藤は少年のまま逝ったんだね。
 
 
絶望シネマの本見本が、ロビーに置いてありました。
ときめきは破滅の章に分類されてたわ。
見開き4Pだったかな。
立ち読みならぬ、座り読みさせていただきました。