老後146万ドル必要‼

 アメリカの今を知ることで、今後の経済予想の幅を広げて投資などに役立てないかと、日々、アメリカ経済・アメリカ社会の時事問題をまとめています。

 ファイナンシャル・サービス企業のノースウェスタン・ミューチュアル(Northwestern Mutual)による調査で、アメリカ人が考える快適な老後への「マジック・ナンバー」は146万ドル(約2億2630万円)にのぼることが分かりました。コロナ後のインフレによってこの数値はどんどん上昇を続けています。同社の調査によると老後快適に過ごすのに必要と考える金額、いわゆるマジックナンバーは
2020年 95万1千ドル(1億4千7百万円)
2021年105万ドル  (1億6千3百万円)
2022年125万ドル  (1億9千4百万円)
2023年127万ドル  (1億9千7百万円)
となります。ちょっと桁が違いますね。これって現実的なんでしょうか?ちなみに、同調査では、今現在老後のために貯蓄しているアメリカ人の平均貯蓄額はコロナ前での2020年で87,500ドル、24年で88,400ドルです。日本円で、1,356万円から1,370万円です。2億円には程遠いですね。実際はそんなものだろうな、というのが現実的な額です。
    アメリカのX世代(1965年から1970年代に生まれた世代)は、平均して10万8600ドル(約1629万円)を退職後のために貯蓄しているとの調査結果もあり、アンケートには42%の人が「寿命よりも貯蓄がつきるだろう」と答えています。こちらの方が現実的でしょうね。私の考えですが、日本は(将来の確実性はともかく)、年金制度があり、月23万円なら、30年で8,280万円が支給され、医療費は1割で普通の内科などなら、2~300円。心臓移植を受けても高額療養費制度で4万円程度で済むのですから、虫歯一つで生活が行き詰まるアメリカ人とは感覚が違うのだと思います。そこも含めて、経済格差ばかりにとらわれずに、どう生きていくか、考えていきたいものです。2億円は理想値であったり、一部の富裕層が引っ張り上げてしまっているのかもしれません。

こちらのブログでは、さらに、実際にアメリカ生活で必要な老後資金の目安とを書いています。日本人にも参考になるかもしれません。ご覧いただければ幸いです。

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