人生を賭けた激しい願いが、6つの謎を呼び起こす。期待の若手が放つミステリの至芸!
人を殺め、静かに刑期を終えた妻の本当の動機とは——。驚愕の結末で唸らせる表題作はじめ、交番勤務の警官や在外ビジネスマン、フリーライターなど、切実に生きる人々が遭遇する6つの奇妙な事件。
入念に磨き上げられた流麗な文章と精緻なロジック。「日常の謎」の名手が描く、王道的ミステリの新たな傑作誕生!
(Amazonによる紹介)
第151回直木賞候補作。
派手な作品ではありませんが、面白かったです。
「柘榴」をいちばんにあげている方が多いような気がして、で、私も楽しみにしていたのですが、
これ、既に新潮社の文庫本、『Mystery Seller』で読んでました。
(タイトルくらい覚えとけよ!って話だけど)
後味悪っっ!な話なんですが、読むの二度目なので衝撃が薄れたのが残念。
うーん、こういう気持ちにさせる男性というのが、世の中には存在するのですかねぇ。
するのでしょうねえ。
「関守」は都市伝説を創作(?)するフリーライターの話ですが、
これ、「先輩」はどこまで気づいていたのでしょうね…?
それによったら、これは「柘榴」よりはるかに私には後味悪い話になるのですが……
で、私が好きなのは、在外ビジネスマンが主人公の「万灯」と表題作の「満願」の二つ。
「万灯」は、ちょっと篠田節子さんが書きそうな話です。
てか、これを篠田さんが書いた、と言われたら信じてしまうかも(汗)
というわけで、もう私の中でダントツは「満願」ですね。
これは昭和テイスト漂う作品なのですが、とにかく傑作だと思います。
じわじわ来る。
でも、私の友人は「表題作なのに、これがいちばん地味でイマイチだった」
そうなので、やっぱりこれは好みの問題ってやつですか(汗)
すごい名作だと思うけどなぁ、私は。
…ってわけで、この作品の直木賞受賞は有りや無しや。