(ピンポーン

「菜々ちゃん、きたでー!!」


案外はやく来た朱里を迎えに行った


「わざわざ来てもらってありがとなぁ…」

「大丈夫やで!
それより、菜々ちゃんは大丈夫なん?」

「んー…」


あったことを全部朱里に話した


「まぁ、それは菜々ちゃん怒ってもしゃあないと思うで?
朱里でも怒ると思うもん」

「けど、、」

「さや姉が無神経すぎるねん!」

「私も悪いと思うねんけどな…」

「菜々ちゃんは悪くない!」


彩にプンプン怒っとる朱里を見て笑いが出てきた


「なんで笑っとるん?」

「いや、朱里がおもろいから笑」

「だって、さや姉がひどいやん!
元カノの話を出すってありえへんから!!」


(ブーーッ


2人の携帯がちょうど震えた

多分彩と里香ちゃんやろーな


朱里をリビングに置いて、寝室に入った


「はい」

『あ、山田…』

「うん」

『あの、さ…』

「彩、ごめんな…
私がムキになりすぎたねん」

『山田は悪くないねんっ!!
あたしがっ…』

「彩、帰ってきて?
彩に会いたい。」

『っ…
すぐ帰る!!』

「うん、待っとるな?」


電話を切ってリビングに行った


「菜々ちゃん、朱里帰るな?」

「1人で大丈夫?」

「さや姉くるんやろ?
菜々ちゃんは待っときー!!」

「ごめんな?
心配やし、なんかあったらLINEしてな?」

「うん!」


じゃーねーって帰っていった朱里

ほんま、いろんな人に迷惑かけっぱなしやな…


(ガチャ


「や、山田…」


すぐに帰ってきた彩


「彩っ!!」

「山田、ごめん。」

「んーん。大丈夫やで
彩が帰ってきてくれたから」

「山田っ…」

「彩、泣かんといてやぁ…」

「やって…」


滅多に泣かん彩が泣いてびっくりした


「彩、私のこと好き?」

「好きやっ…好きやねん」

「なら、もぉえーで」

「山田ぁ…」

「ぎゅってして?」

「おう…」


控えめに抱きしめてくれた彩を力いっぱい抱きしめた


「彩、こっちみて?」


まだ目に涙を浮かべとる彩に唇を重ねた


「好きやで」


-END-