この頃あーちゃんはよく

『レナに早く会いたい』

とか

『キャンプ宮崎であるんだけど、早く宮崎に行きたい。そしたられなちゃんと少し近い距離になれるね。楽しみがこれから多くなるように野球頑張る。』

って言ってた。

あーちゃんに出会うまで男の人と女の人の騙し騙されや、浮気したりされたりや、嘘をついたりつかれたりをたくさん見てきて人を好きになることの意味がわからなかった。今まで人を見る目がなかったり信用しすぎてぼろぼろにされたりしてたから今度からは気をつけようとしてたけど今の私は家庭のあるあーちゃんが気になってた。



夜いつものようにあーちゃんから電話がかかってきた。

でもその時間はお店が忙しく出ることができなかった。

するとメールが入ってきた。


「れなちゃんお疲れ様。メールがきてないか気になって車まで行ってみたんだ。メールがきてたからすごくうれしくて。電話しちゃった。この携帯は家まで持って帰ってないからすぐ返事を返したりできないけどれなちゃんからのメールや電話を待ってるからいつでもしてね。」


あーちゃんは携帯を2個持ってた。

プリクラ(たぶん奥さんと撮ったプリクラ)が貼ってある携帯ともうひとつ私が番号を知ってる携帯。

奥さんはこのもうひとつの携帯の存在を知らないって事?

私に出会う前から持ってたってことは今までもたくさんの女の子に出会ってこの番号を教えて連絡をとってるってことだよね・・・

私もその女の子の中の1人か・・・

結局あーちゃんも男なんだよね・・・

何か私はすごく落ちた。


あーちゃんと連絡をとり始めて毎日PM11:00頃メールや電話がきていた。

携帯車ってことはいつも奥さんになんて言い訳して家を出てきてたんだろう。

1時間以上電話で話す日もある。

しかもこの携帯の支払いの請求書はどこに届いてるんだろう。

前携帯の毎月の利用金額の話しになった時あーちゃんは毎月いくらかわからない。見たことがないっていってた。どういうことなんだろう。


ねぇあーちゃん。

この頃のあーちゃんは私のことどう思ってたの?


あれから毎日かかさずメールや電話のやりとりをしていた。

私は夜働いていて夕方起きて朝に寝る生活だったから私の出勤前電話がきてお話しして、仕事中はメールのやりとりをして、たまに仕事が暇な時は仕事中に電話でお話ししてた。

あーちゃんに出会うまで早くお金を貯めて自分の店を出すって、仕事ばかりしてて楽しいこととかあまりなくて毎日が同じ生活の時間が過ぎていってた。

今は毎日が楽しい。

あーちゃんといろんな話しをしていくたび、あーちゃんの優しさ感じるたびに私も人に優しくなれたり、いろんな考え方ができるようになっていった。

家に着いてメールをした。


「今日はありがとう。いろんな話聞けて楽しかった。ちゃんと少しづつ野球おぼえるね。ずっと起きて待っててくれたけん眠たいやろ?次会うときまでには大人になってビックリさせてやる。」


すぐに返事がきた


「れなちゃんありがとう。楽しかったよ。バスの中であくび連発です。飛行機で寝るね。早くまた福岡にきたいとです。れなちゃんは十分可愛いから大人にならなくてもいいよ。惚れそうです。」


無理やりの博多弁とたくさんの絵文字がすごく可愛かった。


「嘘でもうれしい。ありがとう。気をつけて帰ってね。」


夜メールがきた


「今日飛行機に乗る前にタバコ吸ってからもう吸ってないよ。禁煙です。れなちゃん今日1日長かったけど楽しい1日だったよ。体調崩さないようにね。お疲れ様。おやすみ。早く会いたいよ。」


この日から毎日連絡とるようになったんだよね。


昨日は寝たのが遅かったためいつもより遅く起きた。

ヤバイ・・・急がないと遅刻する。

急いで用意をしてゆうちゃんに

『少し遅れそうだから先にお店いってて』

とメールをうってると知らない番号から電話がかかってきて出てしまった。

私は知らない番号は出ない人だから思わず出ちゃって焦った。

『もしもし』

『もしもし。赤西だけどわかる?』

ん?赤西?あー、あーちゃんだ。

『あーちゃん?』

『うん。何してた?』

『今から仕事やけん用意してた。』

『そっか。今日仕事何時から何時まで?』

『20時~2時半だよ。あーちゃんは何しようと?』

『俺今日出ない日だから今から休憩室行ってテレビで試合を見ようかなと思って今休憩室。』

『昨日ごめんね。充電切れて電話かけれなくて帰ったっちゃん。』

『ヒロは起きてたみたいだけど俺寝ちゃってたから大丈夫だよ』

『ごめんね。あまり寝てないけん眠くない?』

『眠たい。試合見ながら寝ちゃおっかな(笑)』

『だめ。ちゃんと応援してね』

とかふざけた話しをしていたら本当に遅刻しそうな時間になってて

『ごめん。そろそろいかないと』

『そっか。ごめん。今日仕事終わった後遊ばない?』

『終わるの遅いよ?』

『いいよ。待ってる。』

『じゃあ終わったら電話するけん、あーちゃんが寝らずに起きて待っててくれたら遊ぶ』

なんて少し意地悪なことを言ったら

『わかった。起きて待ってるから約束ね』

だって。

仕事の時間になって働いてたら12時すぎあーちゃんから電話がかかってきた。

『まだ(笑)?』

『まだだよー。もう寝ちゃえば(笑)』

『嫌だ。起きて待ってるね。早く終わらせてね。頑張ってね』

『はーい。ありがとう。でも本当に寝てていいよ。きついやろ?』

『寝ない。待ってる。』

『わかった。じゃあまたあとでね。』

仕事が終わったのは2:30。

あーちゃんに電話をした。

すぐに出た。

『本当に起きて待っとってくれたと?』

『うん』

冗談で言ったつもりだったからビックリした。

『もう3時なるよね?どうしよか?俺明日朝帰るんだよね。よかったら部屋でお話しない?』

『はーい』

『じゃあホテル着いたら電話してくれる?』

私は何も考えずに部屋に行く約束をしてしまった。

まぁ大丈夫。

あーちゃんが泊まってるホテルは私が3年程前働いてたホテル。

私は前このホテルのブライダルサロンに勤務してた。

懐かしい。

ホテルに着くと入り口に人が何人か集まっていた。

何してるんだろう。

あーちゃんに電話した。

『今着いたよ。』

『15階にきてくれる?エレベーターのとこで待ってるから』

15階に着くとあーちゃんがいた。

『こっちにきて』

向かったのは非常階段。

『え?』

『俺たち16階に泊まってるんだけど16階は選手しかいないからみつからないように』

だって。。。非常階段は従業員の時いつも使ってたからなつかしかった。

っていうかいつもそんなことしてる?いつも女の子つれこんでるのかな?

やばい・・・変な笑いがでてきた・・・

非常階段を出ると目の前があーちゃんの部屋だった。

部屋に入って2人はベットに座った。

『ちゃんと一睡もせずに待ってたよ。』

『ありがとう。本当におきててくれたからビックリした』

今日始めてあーちゃんの顔をちゃんと見た。

昨日はクールって感じだったけど今日はすごくいろいろお話をしてくれた。

笑顔が可愛いと思った。

ふとテーブルを見るとエルメスの袋が置いてあった。

『今日昼時間があったから天神に行って時計買ったんだ』

『へー』

じゃあ本当にあーちゃん全然寝てないんだ。

あーちゃんは楽しそうにいろんな話をしてくれて私も楽しかった。急に

『俺結婚してるの知ってる?』

『そーなんだ』

『子供もいるんだ』

『そうなん?いつ結婚したと?子供は何人おると?』

私はいろいろ質問した。21の時結婚したらしい。

はやっ。

子供は1人で女の子。

携帯が2個テーブルの上に置いてあって1個の携帯にプリクラが貼ってあった。

たぶん奥さんと子供のかな?

なんて思いながらなんでそんなに早く結婚したのか聞いてみた。

早く落ち着ける場所みたいなのがほしかったらしい。

あーちゃんは詳しくは教えてくれなかったけど実の両親のことがあまり好きじゃないみたい。

プロに入った時なども金銭関係でもめたり小さい頃から大切に育ててもらえなかったらしい。

あーちゃんに野球の話しをされて私が全然野球知らないということがばれてあーちゃんは少しずつ野球のことを教えてくれた。本当に知らなさすぎて少し呆れられてた(笑)

この時私もあーちゃんも喫煙者で禁煙したいよねという話題になり

『俺10月からタバコ辞めるって他の選手と10万かけてるんだ』

よし

『私もそのかけ混ぜて』

『いいよ。何かける?』

『んー・・・じゃあ同じ10万で』

『え?大丈夫?』

『うん。絶対吸わないもん』

『分かった。じゃあ俺もこのタバコなくなったらやめる』

『わたしも』

いつの間にかもうAM6:00

『何時に帰ると?』

『9:00すぎにホテルでるよ』

『少しは寝たほうが良くない?帰ろうかな』

『ずっと起きて話ししない?』

『わかった』

そうだ

『何で私の携帯の番号しっとったと?』

『聞いた』

誰にだろ・・・まいっか。

『ねぇアドレス教えて?』

私は紙に書いて渡した。

『メールしようね』

だって。

『うん』

AM7:00外も明るくなってきてだんだん眠たくなってきた。

2人はごろんと横になって話し始めてた。

たわいもない会話だけど本当に楽しかった。

目が開かなくなってきて目を閉じたまま話しをしていたらあーちゃんが寝かせようとしたのか頭をなでてきた。話しをしながらずっと優しくなでてくれてた。

AM8:30

あーちゃんは帰りの用意を始めた。

なんでだろ・・・

さっきまであーちゃんの奥さんや子供の話を平気でいろいろ聞いてたのに急に寂しくなってきた。

荷物をまとめスーツ姿のあーちゃんはスーツケース片手に

『そろそろ行かないと。今日はありがとうね。楽しかった。また福岡来たときは遊ぼうね』

私はおもわずあーちゃんに抱きついた。

あーちゃんの身長は私より36cm大きい。

抱きつくと私の目線はお腹の上のほうだった。

あーちゃんはぎゅっと抱き返してくれた。

少しして

『先に出るから少しして部屋でてね』

『うん』

『あとで連絡するね。また会おうね』

『うん。気をつけてね』

結局約6時間2人はずっと起きて心配するようなことも何もなくお話しをしていた。


あの日私はあーちゃんの家族の話や奥さんの話たくさん聞いたはずなのに今思い出そうとしてもあまり思い出せない・・・もっとちゃんと聞いておけばよかった。

今はもうきけない。。。


あーちゃんがずっと私の頭なでてくれてたの覚えてる?

あーちゃんの大きな手がすごく気持ちよくてあの時疲れきってて誰も愛せない誰も信じたくない冷めきってた私の心を少しとかしてくれたんだ。

あの時のあーちゃんの手の温もりは未だに残ってるよ。




仕事が終わったのはAM2:00。

携帯を見ると前田さんから着信があってた。

前田さんは今大阪に住んでいて前は私と同じ福岡に住んでいた。

知り合ったきっかけは友達つながり。前田さんは中州と南で飲み屋を経営している。

『もしもしどうしたんですか?』

『レナ今何してた?どこにいる?』

『今仕事終わったとこでまだおみせですよ?』

『良かった。まだ中州だろ?今から友達連れて○○バーにきてくれない?』

『何かあるんですか?いいですよ』

『じゃあ急いでな。店着いたら電話して』

私は仲良しのゆうちゃんを誘って店に向かった。

『今店の前につきました。もう中にいますか?』

『店の中誰かおるか?』

『3人ぐらいいるみたいですよ』

『本当に?じゃあそのまま外で待ってて』

電話を切って少しして知らない男の人が3人近よって来た。

その内の1人少しぽっちゃりした人が話しかけてきた。

『前田さんの?』

『え?』

『前田さんに呼ばれてきたんだよね?』

『はい』

『この店って言われたから中に入ろうか?』

3人は中に入り1番奥の席に店内に背を向け座った。

私とゆうちゃんも席についた。

3人はなんかこそこそ話をしている。

『やばいよね?』

『見られてましたよね?』

なんのことだろう・・・

3人のうち2人はサングラスをかけていた。

夜なのにへんなの。っていうかこの人達誰?

その時前田さんから電話がかかってきた。

『もう3人と会ったか?今どこにいる?』

『さっき会いましたよ?今一緒に前田さんの言ってたバーにいますよ』

『そこ他に客いるんだろ?やばいねー。貸切にしてって言ってたのに。その辺に客のいなさそうなバーない?』

『あー・・・わからないです』

『じゃあカラオケBOXとかある?』

『それなら近くにあいますよ』

『じゃあそっちに移ってくれる?』

『はい。前田さんはいつくるんですか?』

『俺は今大阪だよ。彼たち○○の選手で今日から試合で福岡来てるから遊んでやってな。よろしくな』

『えっ????』

電話を切られた。

この3人の人たちはどうやら野球選手らしい。

ぽっちゃりした人が話しかけてきた

『前田さんなんて?』

『ここじゃやばいだろうからカラオケBOXに移動してって』

とりあえずカラオケBOXの場所を伝えてばらばらにバーを出た。

移動中ゆうちゃんにあの3人が野球選手ってことと前田さんはこないっていうことを伝えた。

『どうしよう・・・』

『本当どうしよう・・・ってか私たち野球とか知らんしね・・・』

カラオケBOXに着いて部屋にはいってレナとゆうちゃんは隣どうしに座った。

少ししてぽっちゃりした人が入ってきてゆうちゃんの隣に座った。

次にすごく背の高い人が入ってきて私の隣に座りもう一人が私たちの前に座った。

飲み物を注文しおわると自己紹介が始まった。

ぽっちゃりした人がヒロ。28歳。トレーニングコーチ。

私の隣のすごく背の高い人があーちゃん。24歳。ピッチャー。

目の前に座ってる人がつっちー。23歳。ピッチャー。

私たちはまったく野球に興味がなくて顔見ても名前を聞いても誰だかわからなかった。

だから野球選手という感じがしなくて、私たちも23歳で年も近かったからすぐに盛り上がった。

急にヒロが携帯を手に持って外に出て行った。

少したって女の子2人と一緒に帰ってきた。

どうやら前田さんがこの2人の女の子も誘ってたらしく7人で盛り上がった。

AM6:00

あっという間に閉店時間になり外に出た。

ヒロはまだ飲み足りないらしく

『これからどうしようか?』

と切り出してきた。

私とゆうちゃんは帰りたかった。

『みんなで飲もうよー』

と、ヒロ。。。

女の子4人でどうするか話してたら男は男で少し離れた場所で話し合ってた。

するとゆうちゃんがヒロに呼ばれどっかに連れていかれた。

ゆうちゃんがもどってきて私にこそっと

『ヒロがつっちーとヒロとあーちゃんとゆうちゃんとレナだけで飲みたいって』

『えー。どうせなら私たちが帰りたいよね』

『そう伝えたら、とりあえず俺たち帰るからゆうちゃんとレナは俺たちが泊まってるホテルに帰るふりしてきてよ。5人で飲もうよ。だって』

すると本当に3人はタクシーに乗ってバイバイと言いながら帰っていった。

私たちも2人の女の子とバイバイした。

『帰りたいね』

もう空も明るくなってきていて正直帰りたかった。

するとゆうちゃんの携帯がなった。

ヒロだ。

さっき番号きかれたらしい。

『はい』

『つっちー今から用事があるらしいから4人で飲もうよ』

『すぐかけなおす』

ゆうちゃんは電話を切った。

どうやったら帰れるか作戦を考えてるとまたヒロからかかってきた。

もう帰りたいと伝えてるのになかなかひつこくて疲れてきた。

するとゆうちゃんの携帯の充電が切れた。

やったぁ。

私たちは充電が切れたことを口実に帰った。



ねぇあーちゃん。

あのカラオケBOXで隣に座ってたのに2人だけの会話は、

私の腕時計を見て

『かわいいね。それどこの?』

という話しと、罰ゲームで負け続けカシスオレンジを何回も一気飲みさせられてて罰ゲームが終わったあと

『実は俺お酒弱くて飲めないんだよね』

って少し酔っ払った感じで笑顔で私に暴露してきた。

それぐらいしか話ししてないね。

この日のあーちゃんのイメージはクール?で、でもたまに仕草や行動がすごく可愛くて、さりげなく気がつかえる人かな?って感じだったんだ。





レナとあーちゃんが初めて出会った日をおぼえてますか?

レナはあの頃独立を目指していてお金を貯めるため夜ラウンジで働いてたんだよね。

夜のお仕事を始めて半年あの頃のレナはいろんなきたない恋愛をたくさんみていて、男を信用することなんてできなくて人を好きになることも人を愛する意味もわからなかった。