そしてついに赤ちゃんの名前が決まった。


【来希  らいき】


未来に希望を持ってほしいとの意味で

とわが付けてくれた。


その日から私は

ずっと赤ちゃんに来希〜って呼び掛けてる。


私 「来希くん〜家に帰るとお姉ちゃんがいるよ」

って話したりして


来希は私のすぐ側にいて

泣いたりぐずったり大変だったけど

看護師さんも手伝ってくれて

体調悪い夜は預かってもらってた。


聴覚の検査や赤ちゃんの時にしか

出来ない検査をして

全て異常無し。


そしてやっと退院の日が来た。


とわが迎えに来てくれて

すぐに出生届を出しに行った。

名前も決まりちゃんと書いて

正式に出せるって楽しみにしてたけど

私達まだ籍は入れてない。


役所の方からは


役所「こちらの方は恋人、パートナー様になるんでしょうか?」


私「いずれ籍は入れる予定です。」


とわ「そうです。」


役所「では認知の紙は書かれますか?」


とわ「これどうすればいいのかな?」


私「とわの戸籍に入るんだよ。戸籍謄本とか取れば必ず来希の名前は書かれてる。戸籍に名前が入っててほしいって言ってたじゃん!」


とわ「じゃぁ書きます。」


と言って面倒くさそうに書いた。


それが後から仇になるとは…





私は持病があるから

とわは嫌がったけど

里帰りの為、実家に帰った。


退院してから

持病の薬をやめろってとわと

とわのお父さんから

言われてたから

私も一度体から薬を抜けたら

発作が治まるのか

それとも激しくなるのか自分自身で知りたくて

やめた。


でもやっぱり薬をやめてから

毎日発作続き。


私は母に叱られた。


母「あんた子供が居るのに発作ばかりじゃ危ないから薬を飲みなさい」

って毎日言われてたけど

それでも飲まなかった。


すると私が余りにも発作が続き

口の中が口内炎だらけで

ずっと治らなかったから

私も辛くなってきて


好きなご飯も食べれない。


ちょっとキツかった。


それから発作が3日くらい起きない時もあって

安心してたらまた発作が…


口内炎が治っていたのにまた再発…


私はとうとうとわに弱音を吐いた


私「もう辛いから薬また飲んでもいいかな…?」


とわ「発作はキツいだろうけど、お前体の中まだ薬残ってて抜けてないんだぞ?このまま薬をまた始めるのか?肝臓悪くなるぞ?それでもいいのか?」


って言われてなくなく

薬を飲めない状況が続いた。


そして子供の前で倒れてもらったら困ると

母はとわを呼び出した


母「ねぇとわくん。悪いけどこの子発作ばかりで飲んでっていくらお願いしても薬飲まないから馬鹿な子なのよ。」


とわはその言葉にキレた


とわ「自分の子供を馬鹿呼ばわりしてんじゃねぇよ!もうここにはあずさも子供も置いておけない。今すぐ帰らせるから」


って言い張り

来希を連れて

私達の家に戻った。


それから毎日発作が起きるのが

精神的にもおかしくなるからと

とわに薬を飲む事を承諾してもらった。


来希はりかとは違って

夜泣きが激しい子だった。


でもとわは仕事が朝早く

夜中は私が来希の面倒を見て

帰ってきたらとわが来希を見る


そうしないと私も家の事が出来なくなるから

りかと、とわの為にもご飯を作り

キツかったらご飯はとわに買って来てもらってた。


でも自分が限界だって気付き始めた。