純愛DAYS
-揺れる想い-
修学旅行、当日。
時間はあっというまにすぎ、ついにこの日を迎えることになっていた。
~♪
慌ただしくなりだす携帯。
手にとりディスプレイをみると、梨唯奈の名前が光っていた。
まだ朝の4時。
梨唯奈ってば、楽しみで眠れてなかったのかな?
梨唯奈の目に浮かぶ情景を想い浮かべながら、メールを開く。
「おはよっ、美子ちゃん♪
今日は楽しみだねっ★☆」
いつもよりも多い絵文字。
期待で心弾んでいるような梨唯奈のメールが、じぶんのことみたに嬉しくなった。
「梨唯奈と違う班なのは悲しいけど、お互い楽しもうねっ」
メールに書いたこの文。
この文に、偽りはなかったはずなのにーー。
まさか、あんな事になるなんて。
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早く、救急車呼べ!
そう叫ぶ鈴木 優蓮。
震える自分の手で押した119の番号。
受話器から聞こえる人の声と、この光景を見て騒ぎだす人の声。
とにかく覚えているのは。
生暖かい風と、崩れ落ちた人影だけだった。
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「…美子ちゃん?」
「っ⁉」
そこはバスの中だった。
バスガイドの女の人が、慌ただしく左右の名所を説明してる。
私、寝てた…?
泉が心配そうに私を覗き込む。
自分でも気付くくらいに、額に汗をかいてた。
私、何か夢を見てた。
何だったかは思い出せないけど、何か大きな怖い夢を。
「それでは目的地周辺ですので、荷物確認をしっかりとして、忘れ物をしないようにして下さいね」
バスガイドさんの合図で、クラスの半分以上の人が動いた。
お菓子の余りを鞄に入れる人。
携帯で時間を確認する人。
私はそのどちらでもなく、ただ窓の外を眺めてた。
夢の真相を知りたくて。
ただじっとーー、窓の外だけを眺めていた。
「浅草に到着後いたしました」
波乱の幕開け、修学旅行。
今、その悲劇が起こることになる。
◇next story◇


