姉に逢いたい…か。。。
私だって逢いたくないと言えば嘘になる。
あの子を1度も抱いて貰えないまま
突然消えた…
あれから数年…
最初の頃は、住民票の移動はないか?
こまめに見ていた。
でも、何年も動かない
あのマンションを片付けた日の
悲しみもショックも薄くなり
生活は姉が居ないことに
もう慣れ始めていた。
兄に相談した。
お父さん。姉に会いたいって…
また探そうと思う…
やっぱり逢いたいよね?
とは言っても
探せるか分からないけど。
何も手掛かりは無いし。。。
兄は
やめろ。
そう一言だけ言った。
あのマンションを片付けた日が
どんなだったかを私から聞いて
私がどれだけのショックを引きずったか?を
知っていたから。
ボロボロになり過ぎた……
姉=あいつは廃人。
関わるとろくなことがねぇ。
になっていた。から。
言わんとすることは十分にわかった。
でも、余命短いと知っていた父に
人生の殆どが『苦労』で塗れた父に
責めて最期の願いを…幸せを感じて…
旅立って欲しいと言う気持ちは
消えなかった…
でも、この判断が後に
私の最大の苦痛へと変えて行ったのだけど…
この時はまさかこんな事になるなんて…
と思いもしなかった…
私は…聖人すぎた…。
言い過ぎか…
兄の忠告を聞かず
久しぶりに住民票を期待せず確認しに行った
行くと
住民票が動いていた
この偶然に驚いた。動悸が…
住民票を動かして間もなかった。
東京から埼玉へ移っていた。
急いで行動しないと、
もう次はない。
再び兄に伝えたけど
俺は知らねぇ。
お前がそうするならお前が責任もってやれ。
そう言われた…
そう翌日に動いた…
幼子2人と元夫を無理矢理付き合わせて。
子供のことがあったから。
この行動も今思えば、恐ろしく危険で
無責任な行動だったかも知れない。
行ったこともない埼玉の奥地。
カルフールが当時近くにあった。今は?
ナビを頼りにどうにか近くにはやってこれた。
西から関東への移動は疲れた。
でも、この捜索の旅?に時間はかけられないから急いだ。
写真と住所片手にコンビニで聞いた。
この辺りですか?
こんな人買い物に来てませんか?
聞き込みのような事もした。
今みたいにスマホがあればもっとスムーズ
だったかな?と思う。
しらみ潰しのように
住居を捜した。
見付けた…
多分この道の先に居住地がある。
私は怖くなった。
姉がどんな人と現在いるのか?
また、姉はどんな環境下にいるのか?
何も分からない。
分かること?想像出来るのは1つ…
多分、普通じゃないだろう…
車に私以外残ってもらって
私はガラケーの液晶に『110』だけ
表示させ片手に持って
恐る恐るチャイムを鳴らした…
何かあったら…直ぐに発信ボタンを押そう…と
ピンポーン
応答なし
ピンポーン
応答なし
ピンポーン
応答なし
ピンポーン
はい
その声は…どこからその声出てんだ??
と思う姉の高い声とは、、全く違っていたけど
間違いなく姉と確信した。。。
おねぇちゃ………ん………???
どなたさまですか
泣きながら
おねぇちゃん?うさぎだよ。うさぎ。
開けて?ドア開けて?
姉は直ぐに信用してくれる感じでは
なかったけど
うさちゃん?ほんとにうさちゃん?
と姉もまた泣き崩れるように
どうしてここに?どうやって?
と言いながらドアを開けてくれた。
数年ぶりに見た姉は…
身なり構わず凄く太っていて?
浮腫みも凄かった。(肝機能低下?)
目が死んでいて…
格好は灰色の上下スエット。
シャブ漬け…
誰??と思うほどの激変ぶりでした。
綺麗でスタイル良く…知的だった姉の陰は
微塵も残ってなかった…
一緒に暮らしてる男はその時、不在で
家に入れてくれた。
元夫に電話して、そこで待たず
ホテルに戻るように伝えた。
私がなぜ姉を探しに来たか?
姉はなぜこうなったか?
数時間話した。
涙なくして話せない聞けない話だった。
姉は全てを支配されてた。
全て…
その人が居ないうちに
一緒に逃げよう?
出よう?帰ろう?
そう言ったけど支配されてるから
自分の判断で動けない…
聞かなきゃ無理だという。
話してわかる人なの?
分からない
絶対に動こうとしない姉。
もう、その男を待つしかないと決めた。
しばらく時間が経過して
ガチャン
帰ってきた。
また緊張が…
初めましてから始まり
話した。父の状態を。
姉は帰ろうとしない事も。
話がわかる人?なフリをしてくれてるけど
この人の中身は…化け物だな。と私には見えた。
姉の目が怯えてるから。
そんな気サラサラないけど、
私は交渉した。
『3日…3日でいいから姉を一目父に
会わせて貰えませんか?帰りは飛行機で帰らせます。羽田まで迎えに来ていただけませんか?』…と
そんな小娘の言う嘘を信じたか?
どうかは分からないけど、
何も持たず、身一つで姉を
渡してくれる約束をしてくれた。
明日朝。
マンションへ迎えに来ます…と伝え
タクシー呼んでもらい後にした……
ドアを閉めた瞬間…
今更身体が震えた…
恐怖のあまり…
続く…