水曜は穏やかに過ごしました。
そして、米村先生の初診の10日、木曜日。
緊張しつつ向かいました。
60人待ち…そこに無理矢理捩じ込んで貰った私達。
待つ覚悟は出来ていました。
色んな人々がいる…中には抗がん剤中とわかる方、輸液を担いでいる方、遠くから小さい子供達を連れて検診に来られている方…。
五時前…遂に呼ばれました。
正直、心は揺れたままでした。
話を聞くだけでも…そんな気持ちもありました。
椅子に座るなり先生は、お腹の触診をしてポート設営の日の空きがあるかを、事務の方に確認をされました。
何も言わずとも、もうこれしかないって解って来ているんだろう?そう言われているように感じました。
秒単位で動かれている先生。
還暦に近いお年の方とは思えない、テキパキとした指示。
そして、説明が圧倒的に少ない(笑)
あれよあれよという間に予定が組まれました。
18日に日帰りで腹腔内ポート設営、投与。
24日に静注にて投与。
31日に再度腹腔内投与。
私が質問出来た事は
癒着があると、抗がん剤が行き渡らないと聞きましたが?
と、何を投与するのですか??
抗がん剤で、今一番ツラい通過障害と大腸閉塞はマシになりますか??
位。いっぱい書き留めてきたのに(笑)
癒着の件、先生は鼻で笑うように、それを言うている医師は腹腔内をやってきたの?播種は癒着部分には起こらない。
そう仰りました。
主人はこれを聞いて感動していました。
それだけの経験と実績があるから言える言葉だと…。
そして、何を投与するのか?
その答えはシスプラチンとタキソテールでした。
静注も一緒…。
思いっきり叩く気だな…。
それほど私の状態は良くないのかな…
正直そう思いました。
そして、二週間のTS-1も処方されました。
角膜異常を起こしたことも伝えましたが、ポート設営までの時間、私の体の方が先にダメになる可能性もある…。
つまり、シスプラチンにタキソテールにTS-1…。
しかも日帰り…。
不安だけども…。
経験から出た言葉…。
今はこれを信じるしかない。
そして、通過障害は良くなるか?
小さくなる可能性は70%位。
その言葉に希望を感じました。
食べれない、飲めれない…それは悲壮でした。
その上、嘔吐、
体力は無くなり、目眩、力が入らない、思考低下、水分不足によるイレウスの危惧…
。
そして何より恐怖感。
通過障害さえ良くなれば、私はまだ戦える
そう思いました。
その為にはやはり手術。
薬で小さくしても意味がないのです。
耐性が出来た時の恐ろしさ。
卵巣や、肝臓…多臓器にとぶことも怖いけれども、生きることの根源である、食を奪われる事が何より怖い。
私はそう感じています。
納得したような、してないような…複雑な気持ちで診察室を後にしました。
複雑な気持ちの私とは違い、主人は晴れ晴れとした表情。
義父母も喜んで迎えてくれました。
難しい性格の私の苦悩はまだまだ続きます(笑)
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