毎月第1・第3水曜日の
ダイエット記事の日
です。
第6刊を迎えました。
前回は、「朝食抜きとダイエットの関係」
についてお話しました。
【第5刊】はこちら
朝食と日中の脳の活動の関係についてです。
「朝食は頭を働かせるためにしっかり
食べるべきか?
そうでないか?」
という意見があります。
この事について調べてみました。
【朝食はしっかり食べるべき☆説】
「朝食を抜くと頭が働かない」というのは
一般的に定説になっており、私達自身、
何となく潜在的にそのような意識が
根付いていると思います。
脳のエネルギー源は100%ブドウ糖で、
炭水化物を摂取して血糖値を上げる
ことで供給することができます。
そのため、朝食を食べないと低血糖状態
となり、脳があまり働かず、ぼーっと
しやすくなるのです。
これは30年以上も前に『香川靖雄教授』
らによって発表された、「朝食抜きの
学生ほど成績が悪かった」という趣旨の
論文により広がったものです。
それに相反するのが↓↓↓の説です。
【朝食を抜くほうが頭は働く☆説】
「朝食を抜く方が頭が働く」という説
にも色々な根拠が提唱されています。
①食後は眠気に襲われ脳のパフォーマンス
が落ちる?
食後は眠気を感じて脳が働かない
ということはよくあると思います。
これは、食事後に胃や腸などの消化器官が
活発になり、そこに血流が集中して脳に
血液が行き渡らずに脳は酸素不足に
なってしまうからです。
そして結果的に眠気が襲ってきて頭が
働かなくなります。
食事の消化には数時間かかり、それまでの
時間この状態が続くので、朝食を食べると
午前中の勉学や仕事など頭を動かす作業の
能率が低下してしまいます。
②朝食を摂らなくても低血糖にはならない?
「朝食を抜くと低血糖になってしまい、
頭が働かなくなる」という説に対して、
実際に朝食を抜いた時の血糖値を
調査した実験があります。
結果、朝食を抜いても低血糖にならず、
昼食前には、朝食をしっかり取った時と
血糖値にほぼ差はありませんでした。
これは「朝食を抜いた方が頭が働く」
ということではなく、
「朝食を抜いた
からといって頭が
働かなくなるというわけではない」
ということです。
③脂肪を消費してケトン体をエネルギー源
とする?
基本的に脳のエネルギー源はブドウ糖です
が、ブドウ糖が枯渇した時には別の物質が
エネルギー源となります。
それが“ケトン体”という、脂肪から
生成される物質です。
「脳のエネルギー源はブドウ糖のみ」
というのは誤りなので、朝食で充分な
糖質を摂取しなくては頭が働かなくなる
というのは、間違いなんです。
ただ、これも「朝食を抜いた方が頭が働く」ということではなく、「朝食を抜いたから
といって頭が働かなくなるというわけでは
ない」ということです。
【あとがき】
以上、朝食抜きによる脳への影響に
ついてでした。
今回は曖昧な結論になってしまったものが
多かったですが、客観的な結論を下す
ために、あらゆる角度からの意見を
取り上げた結果です。
朝食を食べないことで、お腹が減って
朝食以上に高カロリーな間食をしてしまう
人もいれば、仕事で忙しく間食の時間すら
取れない人もいます。
また、深夜過ぎに油こってりで消化に悪い
ラーメンを食べる人もいれば、毎日きっちり
午後6時に食事を終える人もいます。
これらの人が、太るか否か、日中頭が働く
か否かは、朝食を取るか取らないかだけで
到底決まるものではありません。
恐らく、個人の“体質”や“生活スタイル”
によって、合う合わないがあるんだと
思います。
理論的には甲乙つけがたいので、実際に
数週間というスパンでどっちが自分には
合っているのかを検証してみるのも
いいでしょうね。
ちなみに私は、基本朝食は食べますが、
朝食を抜いても全く支障はないので、
このことに関しては「朝食抜きに肯定的
な考え」です。
やはり、その人にあったスタイルがある
といえるでしょう。
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