★貸切にできる昭和タイルレトロな小内湯には析出がー4★
場所・ 山形県上山市湯町4−1
電話・ 023−672−0102
開湯・ 室町時代 元禄2年(1458)
泉質・ (鶴脛の湯 上山地区1・2・3号泉)(低張性・アルカリ性・高温泉)
ナトリウム・カルシウムー塩化物・硫酸塩温泉
64度 PH8 2529mg かけ流し
創業・ 明治時代前後か
竣工・ 明治棟 昭和初期棟あり
構造・ 木造2から3階建て
風呂・ 貸切内湯大・小
料金・ 素泊まり 4400円(終了) 立寄り 300円 10~21時くらいか
最終宿泊・ 2021.10
*残念ながらほぼ宿泊は廃業状態です
上山温泉の元祖の地区・湯町にある貴重な現役旅館でしたが、現在では女将さんがご高齢のため、宿泊は廃業状態かと思います
今回、宿泊することができたのは、どうも手違いで予約を受け付けてしまい、急きょ、近くに住む息子さんが仕切ってくれました(2024年も宿泊を受け付けているそう)
本当に感謝しております
タイルレトロな内湯を貸切で
本当は最初は2食付で、ということでそのつもりで行ったのですが、当日になり、突発的に素泊まりになり、夕飯は近くのドライブイン(大丸食堂)、朝食はコンビニになったので、素泊まりのレポになります
ブレてすみません 析出もりもりが上山の魅力
ちょっと気持ちが動揺しており、写真がブレ気味なのをご容赦下さい
息子さんは、お客さんに怒られるのではないかと心配しており、私たちが特に普通に対応したので、泣きながら安心していました
(古い宿で色々起こるのは慣れているし、怒っても何も解決しない)
本当は、上山では、同じく大正~昭和初期の建物の残る木造旅館の「はたや旅館」に予約していたのですが、私が通信欄に「小さい子供が他のお客さんでいた場合、なるべく部屋を離して下さい」と書いたら(木造は音や声が響く)、
宿の方から電話がきて、「宿の子供で3歳の女児がいて、この子が活発で、玄関など共用スペースも使うので、気になるかも知れません」との連絡があり、残念ながらキャンセルしました
(他にも8歳の男児もおり、跡継ぎ問題は大丈夫かも)
小タオル・歯ブラシは袋に入り、部屋についていました
本当はずっと泊まってみたいと思っていた宿だったのですが、タイミングが悪かったみたいですね、あと15年後ならいいかもですが
でも、対応は良かったので、大丈夫な方はぜひどうぞ(内湯は貸切、個室食でお手頃です)
お客さんの希望に自分の宿の状況がそぐわない場合でも、丁寧に対応することで誠意を感じられますし、なら、15年後にまたあらためて行こうかな、と未来につなげることができる良い対応でした
まあその間に廃業されたり、新築されたりしたらわからないけど
話がそれましたが、上山ではその後に急きょ、この宿を調べて予約したら今回みたいなことに
もし、そういうことが気になる方で「はたや旅館」を考えている方は参考までに
なかなか上山では良い御縁がなかったなあ
「本陣」という宿も気になるけど、冷蔵庫・冷凍庫がないらしいし
(酒屋をやってるのに、凍らすのを頼むのもだめらしい)
*
・風呂 貸切内湯 小
こちらの方が先に空いていたので、20時頃に入りました
こちらも共同湯感覚のため、シャンプー類・カラン・シャワーはありません
施設的には昭和初期と変わらない感じでしょうね
樋の源泉 白いカルシウムの析出は指でも取れる
私は大きい方の現代的な造りの内湯よりも、この内湯を目当てに来たので、入れて良かったです
タイルレトロで、小さな浴槽、大好物です
浴槽の縁には、上山名物の白い析出物がたくさんついているのも、成分の濃さを感じられて嬉しいですね
内湯・小 全体 鏡は掃除されていない
こちらも同じ源泉で、無色透明の石膏泉、ほのかな潮臭、浴感はキシキシ系、浴後は塩分のコーティングでペタペタした後に、さらりとつるつるになり、温まりが良いです
温度も少し埋めましたが、熱め適温で良かったです
浴槽の縁にも白い析出が タイルも剥がれてなくて良い
もちろん、かけ流しで、湯の質だけは、とても良い旅館だと思います
あと、「いい湯は下に」の法則通り、こちらも浴室が一段下がる方式です
レトロな小さなお風呂を貸切にして入れて嬉しかったです