村上を代表する鮭問屋の登録文化財町家

場所・ 新潟県村上市大町1-20 HPあり

電話・ 0254-53-2213 9~18時

創業・ 江戸時代

竣工・ 江戸時代~明治時代

構造・ 木造2階建て

営業・ 9~17時はてなマーク 店舗は無料

最終訪問・ 2018.09 村上市5回目

*国・登録有形文化財 *メディア露出多い

★小町

村上市の
城下町、その中の町人町ですニコニコ
大町の北に続き、中庭でクランク状に折れて小町坂を下り、庄内町に接しますルンルン
小町坂の部分を古くは下小町と呼びましたウインク

 

クランク状の角、小町坂から庄内町へ


寛永12年(1635)の村上惣町並銘々軒付之帳によれば、家数は「小町」34、「下小町」13とあり、元禄2年(1689)、芭蕉が奥の細道の途次、弟子の曾良と2泊した「宿・久左衛門」がありましたお父さん
旅籠屋の多い町で、安政2年(1855)、幕末の志士清川八郎も投宿し、城下町の見聞を書き遺しています本
町名は大町に並ぶ古い町立からウインク

 

小町の看板建築 町家も同列に並ぶ

                  *

☆ごあいさつ

 

村上は百種類を超える鮭料理がある町で、まさに他に例を見ない鮭食文化を誇っていますうお座
村上の気候風土の中で発酵して生まれる塩引き鮭や鮭の酒びたしをはじめ、骨や内臓、エラにいたるまで普通では食べない特殊な部位を使う鮭料理等々、日本のどこを探しても無い様々な鮭料理があります(独特の食文化があるんだなあ)爆  笑
この鮭料理は江戸時代に花開き、各家庭で代々受け継がれてきましたウインク

 

「吉川」の店内 圧巻の鮭の数!! 観光の目玉目


しかしこの鮭料理も戦後は、インスタント、化学調味料という新時代の文明の到来により、だんだんと各家庭から姿を消しかけていましたタラー
「このままでは村上の大切な食文化が失われてしまう」と、地元で講習会を重ねて、鮭料理の普及に努めたのが、先代の吉川豊蔵と妻のイサヲでしたお母さん

 

村上の冬の風物詩 軒先に干される鮭


吉川家は江戸の寛永年間の創業で、米問屋に始まり味噌醤油の製造、そして造り酒屋と商いを変遷させてきましたが、現在の哲鮭さん(名前にも鮭が)の代になって、父母の豊蔵とイサヲの志を受け継ぎ、この村上伝統の鮭の家庭料理を商品化し、生業化しましたお父さん


 


時代遅れであると世間からは揶揄されましたが、村上の大切な食文化を絶やしてはいけないという一心で、ここまで貫いて参りましたあせる
思うように売れない苦しい時代もありましたが、近年になって日本の伝統食が見直されるようになり、ようやく光が当たるようになってきました乙女のトキメキ

 

 

村上の鮭文化を学べる施設 「イヨボヤ会館」

「イヨボヤ」とは村上弁で「鮭」の意味うお座

 

江戸時代から脈々と続く吉川家の鮭料理を基礎とした製品ですが、いまも化学調味料や添加物を使わない本物の味を守っております乙女のトキメキ
一尾の鮭を慈しむ精神から生まれた、村上の数々の鮭料理うお座

(村上では鮭をさばく際に手を合わせたり、武士の町なので腹を完全には切らず、ところどころ残して切る、鮭は村上では神聖なものなのですね)

 

お腹の部分をよく見ると一部が繋がっているでしょ

 

先人の知恵と汗の結晶であり、先祖からの大切な預り物である鮭の文化の継承と発展に、これからも精進して参ります乙女のトキメキ
皆様のご来店とご下命を、心よりお待ち申し上げますお父さんとのことですウインク

 


★吉川の建物

喜っ川の町屋はうなぎの寝床のように
細長く、村上の典型的な町屋の一つですおねがい

店舗部分は、昔の座売りをしており、実際に川漁で使われていた細長い川舟がディスプレイ用に置いてあるのがお店の特徴です船
店から奥に進むと、タイムスリップしたような茶の間や吹き抜けの天井、大黒柱に松の梁があらわれます目
仏壇、神棚に囲炉裏があって、明治時代の町屋です家
また裏まで通り土間が通って、天井の梁から1000匹以上の鮭が吊るしてある光景には、多くのお客様が驚きの声を上げられますてへぺろ

 

「町屋の屏風祭」の様子 仕掛け人がこのお店


また、この吊るしてある鮭のために年中、裏も表も窓も開けっ放あせる
鮭が美味しく発酵するように、真冬は住んでいる人間が鮭に合わせて、マイナス4℃にまでなるような環境の中で暮らしていますガーン
茶の間は明治の建築で築120年奥の土蔵は築190年の江戸末期の建物で、国の登録文化財になっていますウインク(HPより)

 

 


JRのCMで吉永さんもロケで来訪カメラ

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このように吉川さんは村上観光では欠かせない中心となるお店なのでぜひ寄ってみて下さいハート
村上の鮭文化、町屋文化、町人文化などがよくわかると思いますうお座
村上では冬になるとどの家でも冷たい風の当たる軒先に鮭を吊るして干す風習を見ることが出来ます目


私も母の村上の友人から筋子の醤油漬けなどをもらうことがありますウインク
切っても切れない村上と三面川の鮭うお座
ぜひ村上に来たら鮭料理(酒好きの方には鮭の酒浸しという干物も)と村上牛を味わってみて下さい割り箸

 

「浪漫亭」 取り壊し寸前のものを吉川さんが購入

こちらにも素敵なクラシックカーが停まっているハート


そしてこのお店の建物と「浪漫亭」はメディアでもよく取り上げられるので撮影ポイントですカメラ
このお店ではお土産も買えますしオンラインSHOPもあるのでぜひ覗いてみて下さいPC
村上の町を中心となって盛り上げようとしているご主人のお話も聞いてみて下さいお父さん


3月の「人形様巡り」と9月の「屏風祭」、10月の「宵の竹燈籠祭」ときはもちろん会場となりますルンルン
毎年7月7日の「村上大祭」のときも中心地です!!
私も3、9、10月の祭のときに行ってみないとなあウインク

 

「浪漫亭」 付近の寺町の黒板塀も寄付で修景
この黒板塀企画にも吉川さんが関わっている乙女のトキメキ

 

まだまだTVでも取り上げられることの少ない城下町の村上は穴場ですよてへぺろ

連休でもあまり混まないので散策もしやすいです(特に平日や冬なんて貸切状態かも)口笛

私も何回か行ってますが、また行きたいと思わせる不思議な町ですし、実際にリピーターになる方が多い街です乙女のトキメキ

アイドル好きの方はNGT48の本間日陽(ひなた)さんの地元ですよお母さん

城下町・鮭・町家好きの方にもオススメです(^^♪

 

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★「千年鮭 井筒屋」 系列店で食事処うお座

 

 

場所・ 新潟県村上市小町1-12 HPあり
電話・ 0254-53-2213 きっかわ
開業・ 江戸時代 その後途絶え 平成19年復活、平成28年閉店

     平成29年3月 食事処として再オープン
竣工・ 明治時代
構造・ 木造2階建て 町家造り
人物・ 「奥の細道」で松尾芭蕉が2泊した 1689年
営業・ 11~15時 土日 10時30分~15時30分

メニュー・ 塩引き鮭茶漬け 800円、御膳 1600~3500円