東京ビッグサイトに行く。
オシャレにしか興味がないおバカな我が家の娘。
数ヶ月前に観覧希望を出して、当たった。
(出せば当たるのだ)
そこには、読者モデルとして応募した子もランウェイを歩けるので、会場の外には、メイクばっちりでキメキメの小学生女子とその親がたくさんいる。
……。
これだけで私は倒れそうになる。
「ねーほら、見てごらん。あの子のコーデ素敵だよね。こういうとこ見習って来年はランウエイ歩こうね」
というお母さんの声が聞こえる。
倒れそう。
否定はしないけど、肯定できない。
以前自分のクラスにいた現役モデルを思い出す。
割と最近ニュースで報道されていた、よ。(残念なやつ)
かわいくてちやほやされた後、若さがなくなって美しくなくなったらどうするのだろう?
オシャレより勉強だろう?
オシャレより本読もうよ。
オシャレより友達と遊んでどろんこになろうよ。
『逃げ恥』でゆりちゃんが言ってたよ。
そんな呪縛からは解き放たれなさい、と。
大阪や関東近県からお越しの方もおり。
すごい熱の入れようでござる。
来年は私は絶対に来ないからね!
と娘に宣言。
娘、絶対に来年も来たい。
母は、やりきれず、一人会場の外でカラマーゾフの下巻を読んでおりやした。
でも会場の外で
「娘が○○のモデルとして出ているんですけど控え室は?」と聞いていたお母さんは段違いに美しく、ご自身もモデルだと思われます。
モデルの娘はモデルなわけです。
てことはうちはだらけた両親の娘だから、だらけた大人になるのだろう。
とにかく母はもう行かん!!
と、ここまで書いて、娘がこの会に一番行きたかった理由を思い出す。
モデルの「ふたばちゃん」の卒業イベントがあったのだ。
ふたばちゃんは、ニコプチを卒業し、めでたくニコラのモデルになるのである。
最後に憧れのふたばちゃんのランウェイを歩く姿を見て、お別れしたかったのである。
卒業セレモニーもあったようで
娘、号泣。
ふむ、そうか。
そういうことなら、アイドルの卒業コンサートに行きたい気持ちと一緒だから、今回は、まぁいっか、と思えたのであった。
そこに感動はあるから。
気持ちが動くことは大事だ。
ふたばちゃん、卒業おめでとう。ニコラでも頑張ってね!
(by 娘)
終わり。