前回、このブログに、

ちぐはぐなドラマと書いた。

 

本日、娘が第四話を視聴。

 

それを後方からチラリと見る。

 

なんだかどうもやはりギクシャク。

 

しかし、はっとなる。

 

そうか、これはそれを狙ったドラマなのだ。

 

主人公の花枝と春樹のもやもやした恋愛。

「あっ」

「え?」

「ん? ごめんさいっ」

みたいなやり取り。

 

それを強調させるための、全体的なちぐはぐ感だったのかもしれぬ。

だとしたら、それは演出的には成功している。

 

そう思ったらちょっと面白くなった。

 

清原果耶は演技力が優れていると定評のある女優さんだが、暗い雰囲気を持っていると思う。

パ~と明るい感じではないし、軽薄さとは程遠い真面目な感じがある。

彼女の魅力だと思う。

 

このドラマが今後、花枝が耳が聞こえなくなり、その時に春樹の曲が完成したのに聴けないから心で聴くという悲しい展開になるとしても、(勝手な私の予測にすぎないのだが)どうも、のりが、気になる。

 

花枝の

「押忍」

ぺらぺらと自分の考えを述べ一気呵成に春樹を否定する

のも

なんだか彼女の持つ暗さと誠実さにそぐわない気がする。

 

それと、花枝の服。

 

火曜ドラマは

オーマイボスもそうだったが、

主人公の服が高級すぎる。

 

花枝は孤児であり、クリーニングのアルバイトをしているにすぎないのだが、服の値段がとても高いものを身に付けている。

 

オーマイボスの奈未も、手取りは14万程度だと予想するが、一枚うん万円以上の服を後半は身に付けていた。垢抜けない女子がファッション雑誌を制作する課程でオシャレになるにしても、高級過ぎる。

ただこれはアパレル業界で、特別にもらっていたり譲渡されたりしたと考えられるが(プラダを着た悪魔も服をもらってたか借りてたよね)ファイトソングの場合は、無理がある。

 

そういうところを、火曜22時ドラマを見る視聴者層が全く気にしないと思って作られているとしたら、20代から30代女子を完全にバカにしている。

 

と言いつつ、娘の後方でこのドラマをなんだか見てしまうのは、このドラマに魅力があるのだろう。

 

もう少し、娘とともに、見続けよう。

 

この後、やっぱり岡田惠和氏のドラマは素晴らしかったから見て良かった、と思う気がしている。