「セリフは嘘つき」

と以前習ったことがある。

登場人物のセリフは信じてはならぬが、行動は信用できる。

だが、なかなかそれをうまく脚本に落とし込むのは難しい。

 

そして、

ああ、この映画、素晴らしかった。

 

能天気な雰囲気で始まったから、嫌な予感。

おしゃれなフランス映画。

お気楽な雰囲気が前半長くいささか飽きる。

 

さて、ローラン・マヌー・レティシアの三人はそれぞれ夢敗れる。

マヌーはパイロットの資格を剥奪され、ローランは自動車制作に失敗。

成功したと思われたレティシアの個展はさんざんな批評を受ける。

 

賭けでも失敗したローランとマヌーは、レティシアを誘いコンゴの海底に沈むお宝を探しに行く。

 

途中、死神のような男が現れて嫌な予感がする。

だがその男のおかげで宝を発見!

喜びも束の間、悲劇が起きる。

 

そもそも男二人の間に若く魅力的な女性が一人。

これはどうやって決着をつけるというのか。

 

最後にローランは嘘をつく。

しかし、マヌーはローランに「嘘つくなよ」と笑って言うのだ。

 

男同士の友情。

胸に染みる。

 

「セリフは嘘つき」。

でも嘘だってわかっていても、わかっているからの感動がある。

 

素晴らしかった!

 

尾崎先生の映画100本ノック、また1本終わりました。

さすがです!!