時刻は21時前になっていた
夜の学校は、暗くて怖い雰囲気を漂わせて
いて、何となく二人は寄り添い
テヒョンは、ユンギの腕を掴んでいた………
🐻
「先生・・・、3階まで行くの勇気いるよね
やっぱり付いてきてもらって正解だった」
🐱
「そうだな、俺も一人だと無理かも」
グランドの木が風で揺れるだけでも、ビクッ
としてしまう
🐻
「誰もいないよね・・・」
🐱
「普段なら警備の人がいるけど
夏休みは、もしかしたらいないのかな?」
やっと音楽室へ着き、無事にテヒョンの
忘れ物を確認した
二人は速足で1階へと降りる
ふと、辺りを見るユンギの足が止まった
テヒョンが後ろを歩いていたので、ぶつかり
思わずユンギを抱きしめた
🐻
「先生・・・どうしたの?」
抱きつきながら、顔を覗き込んだ
🐱
「あの、、、保健室
薄っすら明かりが付いてないか?」
🐻
「本当ですね・・・もしかしてソクジン先生
残業してるのですか?」
🐱
「まさか、こんな日に残業だなんて
それでなくても早く帰る人なのに・・・
電気を消し忘れたのかな?」
🐻
「見に行ってみます?」
🐱
「そうだな、もし電気がついてたら
教頭先生に怒られてしまうかもしれない」
🐻
「教頭先生?!」
🐱
「朝早くから、チェックするらしい」
🐻
「だったら、確認しにいこうよ」
二人は暗闇の校舎をゆっくりと進んでいった
実は………
保健室では、ソクジンとナムジュンが
二人で会話をしていたのだった………
🐹
「夜の学校・・・ゾクゾクするよな」
🐨
「そうですか?なんか落ち着かないです
やっぱり帰りましょう」
🐹
「何言ってるんだよ、一回は保健室でって
話したじゃん」
🐨
「誰か来るんじゃないか気になって・・・」
🐹
「ほら、俺を見て・・・」
向き合う二人………
ソクジンは、ナムジュンを両手でロックした
🐹
「ダメ!今日は俺の言う事を聞いてもらう」
🐨
「いつも聞いてるじゃないですか・・・
先生・・・、わかりました
だから、もう少し手の力抜いて・・・痛い」
🐹
「ごめん、ごめん」
ソクジンはナムジュンを見つめて目を閉じた
二人の距離が近くなり、やがて唇が触れる
ナムジュンは覚悟を決めた
🐨
(俺だって、男だ・・・
何があってもジンヒョンを守る)
二人はベッドヘ移動してカーテンを閉めた
倒れこみソクジンが上から見つめて
🐹
「こんな経験できないよ、な、」
🐨
「今日だけですから、」
ナムジュンが目を閉じて、ソクジンのキスを
待っている
少し緊張しているように見えた
ナムジュンのシャツに手をかけ、ボタンを
上から一つずつ外していく
ぽちゃとした胸板に左のこめかみをつけて
心臓の音を確認した
🐹
「リラックスして、ナムジュナ~」
*画像お借りしました
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