この合宿には、まだまだ色んな出来事が
あったみたい……………
ユンギは食事の準備をしたので、片づけは
他の先生方に任せて、一人先に部屋へと
戻っていた………
ネット環境が整っていないこの場所では
スマホを見る事がほぼ無い
退屈になってきたので、お酒とペットボトルの
水を手に外を散歩する事にした………
🐱
「涼しいな・・・」
ユンギは、宿舎の近くのベンチに座り
空を眺めた
空気が澄んでいるせいか、星が凄くたくさん
見えて釘付けになっていた
そして、月を見ているとなぜか現実逃避を
したくなる
今はそれでいいと思った………
ベンチに寝転がり………
何も考えなかったけど、やはりメロディーが
頭をよぎる
すると、足音が……………
🐻
「ユンギ先生・・・」
テヒョンだった………
ユンギは、起きてベンチに座った………
🐱
「どうした? 消灯の時間は過ぎてるぞ」
🐻
「すみません、全く眠れないです・・・」
🐱
「テントの寝心地が悪いのか・・・?
少し話そうか?・・・」
テヒョンを自分の横へ座らせて、
持ってきたペットボトルの水を渡した
🐱
「テヒョン・・・
月が綺麗だぞ・・・・・」
見上げた夜空に浮かぶ月が、二人を見守って
くれている………
今は、現実逃避してもいい………
🐻
「先生・・・、僕はやっぱり卒業まで
待てそうにないです」
テヒョンが、眠れなかったのはテントの
寝心地ではなくて
ユンギが近くにいる事が、気になってた
のかもしれない
🐱
「俺も考えていたのかも・・・
一人になりたくて、外に出たけど
こうしていると、二人の方がいいな・・・」
二人とも無言だったけど、お互いの気持ちは
痛いほど伝わってくる………
少しだけなら許されるかな………
🐱
「この前、俺の事を好きだと言ってくれた
だろ?
あれから、テヒョンの事考えたよ・・・
俺は教師だから、生徒の悩みを解決して
あげるべきだと思うのだけど、
正直に彼女が出来た事もないし、好きに
なった人もいない・・・
だから、分からないんだ
どうしていいのか・・・・・」
🐻
「先生は、僕の事をどう思いますか?
その気持ちが聞きたいです」
言っていいのだろうか、本当の事を………
ユンギは、お酒を飲み干し一点を見つめて
🐱
「俺は・・・・・」
それから、空の月をまた見て
🐱
「俺は・・・・・
俺の事を好きと言ってくれる人を好きに
なってもいいんだよな
嬉しいよ、テヒョナ」
木々の合間から見える、お月様の下………
先生と、生徒と言う立場を捨て………
二人は見つめあい……………
キスをした……………
テヒョンを安心させるように、ユンギから
3回キスした………
そして、ユンギはテヒョンを抱きしめて
🐱
「ありがとう、俺の事好きだと言ってくれて
これからもよろしくな」
🐻
「先生・・・・・、
僕も嬉しいです・・・・・
今日から、僕は先生の恋人です」
ユンギは、改めてテヒョンの気持ちに
向き合う事を決めた………
それが、普通ではなくても構わない
自分らしくすればいい、何が正解なんて
ないのだから………
誰も傷つかず、悲しい思いをして欲しくない
だけ………
ソクジンを見ていると、ユンギも少し変わった
のかな?
自由に………だけど
本当は凄く繊細だろうな………
周りに気を遣わせないような振る舞い
ソクジンにしか出来ない事………
ユンギもまたソクジンに相談するのかな
🐻
「ユンギ先生、テントに戻ります・・・」
🐱
「あぁ、そうだな
俺もそろそろ怪しまれそうだから、
戻ろうとするか」
🐻
「おやすみなさい・・・」
🐱
「おやすみ、また明日」
軽く握手して、二人は別々に戻った
ユンギが宿舎に戻ると、
案の定、ソクジンとナムジュンはいなかった
*画像お借りしました
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