病院の帰り道
役所へ寄り娘の手続きをした
(死産届けを出し、火葬許可証をもらう)

手続き完了まで
20分程かかると言われたので

次の日の火葬に備え
役所の近くにある仏具屋さんに行き
水色の骨壷を購入した。

本当はピンク色の骨壼が良かったが
在庫がなかった・・・

役所へ戻り手続きを終え
実家へ向かう

その道中
絶対に泣きませんように
誰よりも明るく冷静にできますようにと
何度も自分に言い聞かせた

実家に着き家に上がると
母はとても苦しそうな顔で私を見た。
そんな母を見ると
こみあげるものがあったが耐えた

そして
部屋から出てきた長女を抱きしめ
「赤ちゃん生んできたよ、ただいま」と報告をした。

長女は
「ママ赤ちゃん生まれたの?みせて?」

そう言った・・・

「赤ちゃんはね、もうお空に帰っちゃったから動かないんだよ。」

そう長女に伝えた・・・

そして
リビングにいる妹達に赤ちゃんを見せた
長女も嬉しそうに赤ちゃんを覗きこんだ

「可愛いね‼︎」
「大きいね」
「ひかげに似て丸顔だね」
「長女に眉毛そっくり」

なんて・・・
次女が泣くのを堪えながら言った
誰よりも優しく、涙脆い妹なのに
必死に泣くのを我慢してくれているんだなと思った。

そして
赤ちゃんが可哀想だから
見たくないと言っていた母だが

赤ちゃんを見た・・
母の顔は悲痛そのものであり・・・
とても可哀想に思えた・・

母は祖母を呼び
赤ちゃんが亡くなった経緯を説明した。
(祖母が極力傷つかぬよう全て終えてからの報告)

母から全てを聞いた祖母は
可愛いねと赤ちゃんの頭を撫でながら
大粒の涙をポロポロと流した・・・

私は娘を
長女は妹を
妹達は姪っ子を
母と祖母は孫を
失った日・・・・

とても悲しく辛い
夜だったが

親子4人並んで
過ごせた

一度きりの
大切な夜でもあった。