この週末、伯母(私の母の2番目のお姉さん)と従姉妹(伯母さんの娘)と会う約束をしている。

話の始まりは別な従兄(1番上のお姉さんの息子)が華展に出展するというので、それを一緒に見に行きませんか?という従姉妹からの誘いから始まった。母にとって一番上のお姉さんは3年前に他界している。


せっかく会うからと3番目の伯母の娘であるもう1人の従姉妹、4人で会う予定だ。

ちなみに私の母は4女である。


華展を見た後、ランチをすることになっている。

さて、どこで?


今回会う伯母は93歳、体は元気であるがバリバリの認知症。でも、とても可愛らしいおばあちゃんと言った風で、従姉妹の手助けなしには一歩も動けない、やる事もできない。


元気だから外出はできるけれど、このご時世、出掛けて行くところがほとんどないらしい。


だから、今回のお出かけはとても楽しみなんだと思う。覚えているかどうかは別として。


本来なら私も母を連れ出して会わせてあげるのが一番なんだけど、そこはこちらの事情を話して、私だけの参加とした。



この伯母は今は配偶者の義伯父(95歳)と従姉妹の3人暮らしである。その従姉妹もすでに年金暮らしなので、普段は買い物程度の外出でなんとかなっているという話だ。



一方、私はといえば、自身は無職で仕事のための出勤はしていない。いまだに、ほとんど友人たちとも会うのを控えている。だけど、主人をはじめ、子ども2人は普通に通勤電車に乗って出勤している。息子は週2のテレワークがあるが、チームでシフト勤務というわけではなさそうなので、通勤でも仕事中でも感染リスクはあると思う。

普通に遊びにもでかけているし。



そしてやってきた今回のコロナの波。



んー、どうしようか?

こちらからお伺いを立てて食事をやめるか、そもそも会うのをやめるか。

申し出てあげた方がいいのか?

私は会食慎重派。



でもねー、従姉妹は会うのはいとわないって言いそうな気がするわー




コロナ禍、人との関わりはその相手の考え方と自分の思いに隔たりがあると難しいなと思う。

お互いモヤモヤしてしまうしね。




昨年父の葬儀の後、この伯母と従姉妹とは一度ランチ会をした。その時の伯母と母の会話が面白かった。


2人して認知症なので、同じ話の繰り返し、しかも同じ内容ということはもちろん、一字一句お互い同じ言葉を発している。身振り手振りまで同じ。



伯母「あなた、いくつになったの?」

実母「84よ(本当は85歳)、お姉さんは?」

伯母「92歳」

実母「92歳!」と言ってのけぞる。


伯母、実母、2人して顔を見合わせて、笑う。



この会話がエンドレス。

認知症同士のこう言った会話は助かるわー。



従姉妹と私は横目でそれを見つつ、それぞれの近況などを報告しあった。

その中で私は従姉妹のコロナも困るけど、刺激を与えないとという気持ちの強さを感じたのだ。

家籠りの毎日に従姉妹本人も窮屈だとも言っていた。




んー、食事だけ、辞退とか、難しいかな。



ちなみに3番目のお姉さんである伯母さんは89歳だが、早くに配偶者を亡くし、今もってお元気で一人暮らしをしている。でも、今回の参加は見送りを決めて、娘である従姉妹だけがくるのだった。