子どもは、それぞれの熟成する時間を持っている | 子ども達と自然に暮らそ!

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十和田で耳つぼジュエリーのおうちサロンをする傍ら、
子育てがラクに楽しくなるように、
自然食、自然療法などを取り入れながら、
子ども達との自然な暮らしを提案しています。

だいう前に買っていて、読んでいたはずだったけど、

ふとまた読み返してみたくなり、

パラパラとめくっていて

目に飛び込んできた記事。


手に取ったのは『母の友』2015年の7月号。

母の友 2015年7月号/福音館書店

¥545
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記事は、

『少年動物誌』を書いた河合雅雄さんと

『ガンバとカワウソの冒険』を書いた斎藤惇夫さんの対談。

どちらも、小学校時代は

作文など書くことは苦手だったと言います。

でも、たくさん本を読んでいたし、

たくさん自然の中で遊んで育った。

それで二人とも、

高校生の時に突然

子ども時代のことを書き残しておこうとか、

何だか書ける気がする、

と、筆を執ったのだそうです。

何だかわからないけど、

書きたいという想いが沸き上がってきたと。


結構、

有名人の伝記を読むと、

小さい頃はいたずらばっかりしていて、

いつも先生に怒られていたとか、

そういう話、よくありますよね。



子ども時代は、

とにかく自分の心の赴くままに

遊びつくしていたり、

自分の興味のあることに没頭していたり、

そんな子ども時代を過ごしているのですよね。



対談の中で、

「今の子ども達は、

早くに結果が求められるからかわいそうだ」

ともおっしゃっています。

早くに結果を出せる早熟な子もいるけれど、

このお二人のように、

奥手なタイプもいるんです。


それぞれに、

成熟する時間が違うのです。


今、勉強が苦手だったとしても、

本を読むのは人一倍好きな子ならば、

将来物書きになるかもしれないし、

物語の世界を作っていく

映画監督になるかもしれないですよね。

まあ、大きく期待しちゃいけませんが、

その子にはその子の熟成するスピードがあって、

いい材料を

長い時間かけて熟成してきたものは、

味わい深くおいしいワインになるように、

じっくり時をかけ、

蓋がはじけ飛ぶのを

待っているのかもしれないのです。



でも、いいものを作るには、

材料が大事ですよね。

あれもこれも詰め込みすぎては、

雑味が多くておいしいものはできないように、

シンプルに、

その子の好きなもの、

やりたいことをとことんやり尽くすといいうことが

必要なのかもしれません。


小学校四年生くらいが

自己形成の転換期と言われています。

ギャングエイジと言われ、

親から離れ、

友達と過ごすことを必要とする時期。


3、4年生のこういう時期に、

本を読みたい子は本を読む。

外遊びしたい子は外遊びさせる。

秘密基地作りたければ秘密基地作る。

物作りが好きな子は、物づくりさせる。

好きなことをいっぱいさせてあげることが

とっても大事だと思います。

それが、大人になって、困難なことに出合ったときに

乗り越えられる、

生きていく力の根っこになるんじゃないかと。



熟成してできる期間もまちまちだし、

材料によって違うものが出来る。

置かれた環境によっても、

できたものはそれぞれ違う味わいを持ったものが出来ます。

どれがいい、悪いではなく、

熟成するのを楽しみに待ってみるのもいいものです。



くれぐれも、

結果を早くに求めるあまり、

熟成する前にふたをこじ開けようとはしないことです。

こちらは去年の春に仕込んだ梅ジュース。

いい感じに熟成して美味しくなっております♪