高学年に伝えたい絵本 | 子ども達と自然に暮らそ!

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子ども達との自然な暮らしを提案しています。

【高学年に何を読んでいいか
わからないという方へ】

昨日は、5,6年生のお話会の日でした。

上の子の入学の時から

子どもの小学校の図書ボランティアを

やりはじめて12年。

子どもの小学校では、

朝の読み聞かせの他に、

昼休みのお話会も、

低学年、中学年、高学年というくくりで、

月に2回ほどあります。

このブログを読んでくださる方の中には、

読み聞かせをされてる方も

いるかと思います。

読み聞かせをしていて、

よく言われるのは、

「高学年に何を読んでいいかわからない」

ということ。

そんな方の参考になればと思います。


低学年は、本に親しんでもらいたいから、

とにかく楽しい絵本や紙芝居。


中学年くらいからは、

楽しいお話と、

聞かせるお話、昔話を織り交ぜながら、


高学年には、

楽しい話も時には入れながら、

季節や、

学校で習ってる単元も意識しつつ、

戦争、命、

自分を大切だと思えるような絵本、

宮沢賢治や

聞かせるお話を中心に

チョイスしています。


高学年には、その都度

テーマを決めて、

メッセージを伝える

お話会もよくやります。




今回読んだのは、

「おかあさんのはなし」(紙芝居)

「ママがおばけになっちゃった!」

「あなたのたいせつなものはなんですか?」

の三冊。







紙芝居は、

『紙芝居くらぶとわだ』の

三戸さんに協力していただきました。



毎年、この時期は、

学校の単元で、

戦争のことを勉強したりするので、

戦争をテーマにした絵本、と思って

チョイスしていったのですが、

当日の雰囲気やら、

選んでくださった紙芝居の内容も考えて、


『たいせつなもの』

というテーマに絞ってみました。





紙芝居『おかあさんのはなし』は、

死神にかわいいぼうやを

連れていかれてしまった

お母さんが、

ぼうやを取り戻すために、

死神を追いかけていきます。

とちゅう、

自分の目玉と交換に湖を渡してもらったり、

自分の美しい髪の毛と交換に死神のところまで

案内してもらったりするお母さん。

大切な子どものためなら、

何だってできるというお母さん。

最後は自分の命だって差し出します。

そして、死神に、

幸せな子どもの未来と、

苦しみにまみれた子どもの未来を見せられ、

この子が、こんなに苦しんだとしても、

それでも生き延びさせたいのか?

と問いかけられます。

お母さんは、

どんな苦しみがあっても、

この子は苦しみを

乗り越えていくでしょう。

つらいことがあったとしても、

それを

幸せに変えていくでしょう。

生きていることは

それだけで素晴らしいのです。

どうか、ぼうやを返してください!!」

と、死神に答えるのです。

大きな大きな母の愛です。



そして、2冊目はちょっと軽い感じで、

『ママがおばけになっちゃった』

では、ある日突然ママが死んでしまって、

大好きな息子のことが心配で、

おばけになっちゃったママ。

甘えん坊でダメなところもたくさんある

かんたろうに、

ママは言います。

「あなたを生んだこと、

それだけはママ、だいせいこうだった。

このためにうまれてきたんだとおもったわ。

かんたろうがうまれて、はじめて

じぶんのいのちより たいせつだと

おもえることを みつけたの。」


そして、

甘えん坊でも、

ダメなところがいっぱいあっても、

あなたのことが大好きだった。

あなたのママで、幸せだったと、

かんたろうに伝えます。


お話が終わった後に、

みんなに、

「ママは、生きてる時も、

死んでおばけになったって、

子どものことが大好きなんです。

お父さんやお母さんの

宝物は子ども達なんだよ。」

と、話し、次の絵本へ。


『あなたのたいせつなものはなんですか?』

カンボジアの子ども達にこうきいて、

絵をかいてもらった、写真絵本。

「家が大事」

「牛が大事」

「家族が大事」

「学校が大事」

「仏様が大事」

「戦争しないことが大事」

「お花が大事」

いろんな大事があります。


争い

貧困

人身売買

兵士になる子ども達

地雷で足を失う子ども達…



どんな子ども達にも

たいせつなものがあります。

あなたのたいせつなものは

なんですか?

あなたのめのまえにいるひとの 

たいせつなものはなんですか?

あなたの きらいなひとの

たいせつなものはなんですか?

そのすべてを 

たいせつだと 

おもってください。

もしも、

そうおもうことができたなら、

いつか、みんなが 

しあわせ

なれるかもしれません


「どんな大切なものも、

戦争があれば、

すべて失われてしまいます。

震災で失うこともあるかもしれません。

あなたの大切なものを、

みんなの大切なものを

大切にしてください。

みんなの大切なものは何ですか?」


そう、子ども達に話しました。

子供達の真っ直ぐな目が

印象的でした。










私の大切な物は、

やっぱり、家族と子ども達です。

昨日は旦那様の誕生日。

家族みんなでおいしい物を

食べられる幸せを感じていますラブラブ