ヨウスケとは、地元系の街で出会った。
たまたまわたしが、女友達と2人でいるときに。
先輩やら後輩やら、地元軍団といるヨウスケと知り合った。
とは言っても、最初からいきなり、ヨウスケと仲良くなったわけではなく。
大勢で怖いところ探検に行ったり、深夜のファミレスにたまったり、ドライブしたり。
わたしたちは20歳を過ぎた大学生で、ヨウスケたちは高校生~18、19の若者だった。
そして、お互い夏休みだった。
つまり、みんなヒマだったのだ。
そうこうしてるうちに。
グループの中でも、よく遊ぶ小グループが出来上がった。
SA、リカ、ヨウスケ、エイタ。
というか、リカがヨウスケを気に入ってしまって。
それに協力するって形で、自然とこの4人で遊ぶ機会を、わたしとリカが作るようにしたのだ。
正直、わたしも。
ヨウスケのこと、ちょっといいなって思ってたんだ。
でも、そのときにリカはもう。
大好きレベルの気持ちに、なっていて。
そこまで好きなら、協力しようって素直に思った。
それに、ヨウスケもリカを、気に入ってると思ったから。
そんな中に、わたしが入ってくのって、超お邪魔虫だもんね。
わたしは、ヨウスケに対する気持ちを、完全になくした。
ところが、ある夜。
公園で4人で遊んでいたら、リカが車の鍵をなくしてしまうという、事件がおきた。
懐中電灯をエイタの家に取りに行った、リカとエイタ。
暗い公園に残った、わたしとヨウスケ。
そのとき、わたしはいままでにないぐらい、心臓がドキドキしてしまい。
リカとエイタがずっと帰って来なければいいのに、とさえ思ってしまっていた。
完全になくしたはずだったのに、わたしの中でヨウスケの存在は。
日に日に、大きくなっていたんだ。
気づかない振りをしてきたけれど、2人きりになったら限界。
「鍵、みつからないねー」
心臓の音がばれないよう、わたしは大きな声でそう言った。
「オレ、がんばってみつけますよ。ねえ、オレがみつけたら・・・SAさんは何かしてくれる?」
ちょいハニカミながら、ヨウスケが言った言葉に見え隠れした。
ヨウスケの、わたしに対する好意に。
わたしは、気づいてしまった。
(リカじゃなくて、もしかして・・・わたし?ヨウスケが好きなの、わたし?)
それに気づいてしまった、瞬間。
とめられない自分の気持ちにも、気づいてしまったんだ。