狭小住宅・知っておきたい7つのこと02狭小住宅という選択 | 大倉山狭小住宅に住む建築家の家づくりの知恵と想い

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渋谷で注文住宅を中心にデザイン設計する一級建築士事務所サオビの島崎のブログ。自ら狭小住宅に暮らし小さい暮らしを提案する建築家が、住宅の知恵や想い、狭小住宅での子育て記を綴ります。


さて、なんとなく、狭小住宅がどんなものかわかってきました。

今回は狭小住宅という選択
他にも住むという意味では選択肢があります。

同じ値段帯で手に入る選択肢をかんがえてみます。

狭小地であれば、土地15坪~20坪程度。東京23区、近郊であれば、土地3000万円、神奈川県、埼玉県、千葉県ならば、2000万円として、上屋が1500~2000万円。

かなりざっくりですが、合計3500~5000万円の予算。

普通であれば、土地付建売住宅や建築条件付土地、マンション、中古住宅あたりが選択肢に並び、フルデザインの注文住宅は選択肢には入りません。

ただ、狭小地・狭小住宅のように面積を絞れば、土地、建物も小さくなり値段が抑えられてその選択肢に加わります。

小さく暮らすには、本当に狭くてよいか判断が難しく、勇気がいります。広さの感覚も個人差があります。

狭小住宅の選択をするには、実例や対象となる土地でプランを組んで十分に検証が必要となります。
この部分は次章以降でご説明します。

ともあれ、面積を抑えることで、この価格帯で無理だと思った注文住宅が可能になります。最終的に狭小住宅以外の選択になるにせよ、選択肢として検討する価値はあります。

かくいう我が家は住まいを自分らしいデザインにしたくて、当初は中古マンションをリフォームするくらいしかないかなと、思っていました。しかし、小さい家でよいと、奥さんと意見があった瞬間、選択肢が増え、小さい家を選択することになったのです。

上記選択は、暮らしの考え方、家族の生き方です。どんな家であれ、一旦どのように暮らしていくか、決断することになります。いわば、家族のライフコンセプトです。

我が家は小さいところを家族で身を寄せ合って工夫して暮らすことがコンセプトです。

これまでお引き渡しした小さい家のクライアントさんは皆さん実に素敵に楽しんで暮らしていらっしゃいます。

小さいことを楽しめれば、暮らしは広がります。

小さくすることで広がる選択肢、是非検討してみてください。

次回は小さな家のファーストステップ。小さな土地を買う、です!

お楽しみに!

目次

はじまり
01狭小住宅ってなに?
02狭小住宅という選択
03小さな土地を買う
04お金のこと
05狭小住宅の設計のコツ
06狭小住宅のメリット・デメリット
07狭小住宅に暮らす
あとがき

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