中之条新築工事、気密測定を行いました。

結果発表の前に、気密測定について、少し説明したいと思います。


まず、気密測定とは、建物の気密性能を測定するものです。

建物の気密性能は、「C値」とよばれる数字で表されます。


C値を求めるためには、まず、建物全体の形状から、「実質延床面積」というものを算出します。

通常、延床面積とは、建物の1階や2階の床面積の合計を指します。

これに対し、実質延床面積とは、屋根の形状や各階の高さを考慮して算出されるものです。


実質延床面積を算出したら、建物の全体にどれだけの隙間があるか測定し、実質延床面積1平方メートル当たりにどれだけの隙間があるかを算出した数字がC値となります。

つまり、C値が少なければ少ないほど、気密性能が良いという事になります。


建物の隙間を測定するための装置が、こちらです。



建物の中を締め切ってこの装置で建物内の空気を吐き出し、室内の気圧を下げます。

この時、どれだけの空気が建物内に入ってくるかを測定することで、建物の隙間がどれだけあるかを計測します。


さて、気密測定について長々と説明してきましたが、いよいよ、今回の結果発表です。


今回の結果は・・・









0.2!!










これ、結構素晴らしい数値です。

いえ、すごく素晴らしい数値なんです!!


住宅の省エネに関する基準としては、群馬県中之条町のC値の目標値は、5.0です。

もっと寒い、青森や北海道などの地域でも、2.0が目標値として設定されています。

C値の目標値は海外でも設定されていて、日本よりもずっと寒い北欧のスウェーデンでの目標値は1.8。カナダでも0.9とされています。


今回はそれらの数値を遥かに上回る(下回る?)、0.2という数値でした。


これだけ気密性能が高いと、理論上は、この建物は水に浮きます


もちろん実際に水に浮かべて試してみる事はできませんが、隙間がないので、中の空気が外に出ていかないんです。


気密性能が高いから、隙間風は入ってこないし、計画的な換気も出来ます。

隙間無く断熱材で囲われているという事は、それだけ、魔法瓶のように熱しにくく冷めにくい家になるということです。


エスエー企画が作る住宅が、どれだけ本気で高性能を目指しているか、それがはっきりと数字として示せたかと思います。


いい数字が出て、実はとっても嬉しい湯浅っちより、現場なうでした!!