僕はお酒が強くない。
なのにもかかわらず、どうしても
飲まなければならない席がある。
飲めない人には地獄の時間だ。
僕も20代、30代前半は頃そのような経験がある。
日本酒をどんどん注がれ、飲んでいないと
気まずい雰囲気になる。
大勢いればごまかせるときもあるが、
4~5人で対面席だと、注がれるたびに
飲み、グラスに隙間ができると継がれる。
そのまま飲んでいると完全につぶれる。
毎年、急性アルコール中毒も多い。
そんな時僕は布製のおしぼりが手元にあったので、
口を拭うふりをして、おしぼりに日本酒を含ませて、
飲む量を減らしていた。
もちろん次第におしぼりが吸収できなくなるので、
トイレに行くついでにお店の人を捕まえて
あたらしいおしぼりをもらっていた。
つまり、口に含んだお酒を、おしぼりに半分以上は
吐き出す作戦。
ビールなどではそういうわけにはいかないが、
幸いお酒はちびちび飲むものなので、
この作戦で逃れたことがある。
飲む人は、飲めない人のことを理解してあげる必要がある。
これは、気持ちの問題でも、好きか嫌いの問題でもない。
体質なのだから。
そうでなければ立場の関係で、断れず
飲めないのを飲んで、体調を悪くしたり
飲酒運転で事故が起こる問題もある。
ふと、昔やっていた日本酒で潰れない作戦を
思い出した。